「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」

犬飼淳 によるストーリー  • 7 時間

2024.1.25 

 

この記事を書いた理由

・1月1日の能登半島地震発生後、震源地に近い志賀原発のトラブルが次々と明らかになっている

・しかも、北陸電力はいったんは問題が無いかのような発表をした後に、訂正という形で重大トラブルを遅れて発表することを繰り返しているため発表の信憑性に疑問符が付いている

この記事で理解できること

・地震発生からの僅か10日間で北陸電力の発表内容は「訂正」の域を超え、「意図的な矮小化・隠蔽」が強く疑われること

・特に津波はあらゆる小細工を用いて問題を隠していること

* * *

能登半島地震の震源地近くの志賀原発について、北陸電力は問題をいったん小さく発表した後に「訂正」という形で実際はもっと大きな問題だったと明かすことを繰り返しています。訂正に至る期間の短さ、訂正するボリュームの大きさ、発表方法などから判断して、もはや「訂正」の域を超えており「意図的な矮小化・隠蔽」が強く疑われます。

地震発生から10日間(1月1日~10日)の北陸電力の主な訂正の変遷を整理したのが、以下のスライドです。

*いったん問題を発表した後に重大な訂正があった2点(油漏れ、津波)、自らは正式には発表すらしていない2点(放射能、最大加速度)のみ抜粋。この他にも発生2日目以降に遅れて発表したトラブルは多数あり

*訂正の内容は赤字、訂正の内容は青字で記載

*発表内容は北陸電力プレスリリースおよび原子力規制委員会に基づく

「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」

「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

©️2024 Jun Inukai

今回のニュースレターでは、これら4点の「訂正」の変遷を北陸電力および原子力規制委員会の公式発表に基づいて整理し、原子力ムラの隠蔽体質を浮き彫りにします。

2号機の油漏れ

北陸電力が油漏れを初めて明かしたのは地震翌日の1月2日のプレスリリース第2報。

*北陸電力は地震発生当日からほぼ毎日「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第○報)」というタイトルのプレスリリースを自社ウェブサイトで公表。ただし、第2報のみは文書名に「第○報」の記載が漏れ

(以下引用)

●2号機主変圧器からの油漏れ及び噴霧消火設備の起動、放圧板の動作

・当該変圧器の現場確認を行い、変圧器の絶縁油が約3,500リットル(推定)漏れていたことを確認しましたが、絶縁油は堰内に収まっており、外部への影響は ありません。

(以上引用)

油漏れは「約3,500ℓ」で、「外部への影響はありません」と発表したわけですが、いずれも僅か数日後に訂正されます。

まず、油漏れの量は3日後(1月5日)の第5報で一気に5倍超の「約19,800ℓ」に訂正。しかも、初めての発表でいきなり回収はすでに完了したと言うのです。

(以下引用)

1月2日にお知らせした2号機主変圧器からの絶縁油漏えいについては、本日、漏えいした絶縁油約19,800リットル(水分も含め約24,600リットル)の回収が完了しました。漏えい量が想定(約3,500リットル)より増えた要因は、当初、漏えい箇所より高い位 置にあるコンサベータ(油劣化防止装置)内の保有量のみの漏えいを想定していましたが、 変圧器本体等の一部も漏えい箇所より高い位置にあり、この範囲にある絶縁油も合わせて漏えいしたことによるものです。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第5報)

ここまで大量の油漏れが見逃された理由を北陸電力は以下の図で説明しています。

「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」

「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第5報) 添付資料1「2号機主変圧器 漏油量想定について

青字で書かれた「コンサベータ」が当初(1月2日時点)の漏油量の想定。しかし、実際の「漏えい箇所」(上図の右端)がズレていたため、赤字で書かれた通り漏油量の想定が変化したという説明です。

数が大き過ぎてピンと来ないかと思いますが、油漏れした19,800ℓというのは、一般家庭の浴槽(260ℓで仮置き)に換算すると、約76.2杯分です。直前の第4報(1月3日)では全く言及されていなかったのに、すぐに回収できる量でしょうか? 北陸電力は早くから油漏れの量に気付いて回収も進めており、発表だけ遅らせたのではないかと疑ってしまいます。ウォッチで表示

さらに、1月2日の第2報で「外部への影響はありません」と宣言していたわけですが、その5日後(1月7日)の第6報でこれも覆ります。

(以下引用)

本日1月7日、詳細な点検を進めている中で、2号機主変圧器周辺の側溝および道路においてわずかな油膜を確認しました。また、志賀原子力発電所前面の海面上に、油膜(約 5m×10m)が浮いていることを確認し、直ちに、中和剤等による油膜の処理を行いました。 現時点では、この油膜は、1月1日の地震時に変圧器絶縁油の漏えいが発生した際の噴霧消火設備の作動により、噴霧消火水と絶縁油がわずかながら変圧器周囲に飛散し、その後の降雨により側溝に流れ出した可能性が高いと考えております。詳細については、現在 確認中です。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第6報)

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「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

 

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第6報) 添付資料1「海面の油膜の状況」

要は、油漏れが海に流出したということなので、外部への影響はあったわけです。

この時点で油膜は処理を行ったとのことでしたが、この3日後(1月10日)の第7報でまたも大きな訂正が入ります。

(以下引用)

その後、2号機主変圧器周辺の側溝に油吸着マットを設置するとともに、毎日3回の側溝等の巡視による監視を行い、新たな油の発生がないことを確認しておりました。監視において新たな油の流出が確認されなかったことから、構内に降った雨水を排出するため、 1月9日より雨水用の排水ゲートを開けておりましたが、本日12時頃、2号機主変圧器周辺の側溝に油膜が確認され、その下流側の確認により、前面の海面上に、油膜(約100m ×30m、推定約6リットル)が浮いていることを確認しました。速やかに排水ゲートを閉止するとともに、海岸部にオイルフェンスを設置しました。現時点では、この油膜は、1月1日の地震時に漏えいした際に周囲に飛散した2号機主 変圧器の絶縁油に由来する可能性があると考えておりますが、詳細については、現在確認中です。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第7報)

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「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第7報) 添付資料1「海面および側溝の油膜の状況」

今度は前回の60倍(約6ℓ)の油膜が発見されたのです。また、第6報では添付資料に含まれていた現場写真が今回(第7報)は無いことも気がかりです。あまりにも広範囲(約100m ×30m)でインパクトが強いため、写真掲載は見送ったのではないかと勘繰ってしまいます。

* * *

津波の有無

一連のプレスリリースで北陸電力があらゆる小細工を用いて問題を矮小化したのが、津波です。まず、1月2日の第3報でようやく津波に関係する情報に初めて言及。

(以下引用)

(1)1号機 放水槽防潮壁の傾き

・1号機の放水槽の周囲(全周約108m)に津波対策として設置した鋼製の防潮壁 (高さ4m)の南側壁が、地震の影響により数cm程度傾いていることを確認し たが、その他の側壁は健全であり,倒壊する恐れはない。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第3報)

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「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

 

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第3報) 添付資料1「1号機 放水槽防潮壁の傾き」

「津波対策」の防潮壁が「地震の影響」で傾いたことを認めたわけですから、「防潮壁に津波が直撃した」という疑いが生じますが、そのように直接的には書かずに表現をぼかしています。

*ただし、後述の図(第4報 添付資料1)で示した通り防潮壁は標高11mに立っているため、実際に防潮壁に津波は直撃しておらず、傾きの原因は津波ではなく地震の揺れである可能性もあり

そして、翌日(1月3日)の第4報で、ようやく津波の高さに関係する情報に初めて言及。

(以下引用)

1月1日の発電所のデータを改めて確認したところ、17時45分頃、2号取水槽内の海水面が通常より約3メートル上昇していたことを確認しました。これは海底トンネルの取水路を経た取水槽での水位上昇であり、海表面での正確な津波高さを測定しているものではありません。また、発電所の敷地高さ11メートルの地点に高さ4メートル の防潮堤・防潮壁を設置しており、発電所の設備への影響はありませんでした。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第4報)

取水槽(下図の中央部分)の水位3m上昇を初めて認めたものの、これは津波の高さではないとわざわざ付け加えており、この時点では「津波の高さ3m」は暗に否定しています。

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第4報) 添付資料3「令和6年能登半島地震時に志賀原子力発電所で検出した取水槽での水位上昇について」

上図は志賀原発の建物の高さが分かりやすいので補足すると、標高11mの高さに防潮堤・防潮壁があり、原発の各建屋はその内側にあります。従って、単純計算では高さ15m超の津波が直撃しない限り、敷地内へは浸水しません。ただし、津波の威力を考えれば高さ11m(防潮堤・防潮壁が建つ位置)であっても、防潮堤・防潮壁を突き破る可能性はあるでしょう。つまり、東日本大震災のように想定外の津波(10m~15m級)が直撃した場合、敷地内への浸水の恐れはあるということです。その時に志賀原発が稼働中の場合、福島第一原発のような重大事故を引き起こすことでしょう。

その6日後(1月9日)、北陸電力はついに志賀原発を直撃した津波の高さが3mであることを初めて認めます。しかし、その発表方法は実に奇妙なものでした。これまでのように「第○報」と連番を付与した文書名で前回との差分を発表するのではく、「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」と題して、地震発生後9日間の状況をまとめた資料の「別紙」に紛れ込ませる形で発表したのです。

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「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

 

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙1

上記の1枚が、北陸電力がついに志賀原発を直撃した津波の高さが3mであることを初めて認めた資料です。全体像を俯瞰する上では有益な資料ですが、他のトラブルに埋もれてしまい、重要な新事実(津波の高さ3m)に気付きにくいです。そのため、左下の【津波関連】に記載された該当部分を改めて以下に抜粋します。

(以下引用)

2号機取水槽内の水位計で約3メートルの水位上昇を確認し、 海域における水位変動を解析することとしていた。 その後、取水槽内の水位データを用いて解析した結果、取水口付近で約3メートルの水位上昇と評価した。さらに、波高計データを収集・分析・評価した結果、物揚場付近でも約3メートルの水位上昇を確認した。発電所の敷地高さは11メートルであり、発電所への影響はない。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙1 【津波関連】 *太字は筆者判断

取水口と物揚場は下記の位置図で示した通り、海に面しています。つまり、津波の高さが3mだったと判断せざるを得ません。

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「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

 

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 添付資料1「発電所前面海域の水位上昇について(補足) 」

しかし、先ほどの別紙1で見出しは【津波関連】になっているものの、本文に「津波」という言葉は一度も登場しません。一貫して「水位上昇」と表現しているのです。

こうした言葉遊びで問題を矮小化する姿勢は、「墜落」を「不時着水」と表現する日本政府と通じるものがあります。志賀原発を津波が直撃したことは何としても隠したい。発表するにしても可能な限り遅く、かつ「津波」という言葉は決して使わずに発表したいという本音がハッキリと読み取れます。

* * *

外部への放射能の影響

放射能について、北陸電力は地震発生直後から一貫して毎回のプレスリリースに以下の一文を入れています。

(以下引用)

発電所に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はありません。

(以上引用)

北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について」(第1報) *第2報以降も同様

発電所のに設置したモニタリングポスト(空間放射線量測定)については(現時点では)この発表通りのようですが、発電所のに設置したモニタリングポストには異変が起きています。

(以下引用)

志賀原子力発電所周辺のモニタリングポスト116 局のうち、一時期、主に発電所北側15km以遠の18局が欠測した。その後、徐々に欠測箇所は減少し、 令和6年1月9日 18:00 時点で欠測しているポストは、7局であり、そのう ち3局においては、可搬型モニタリングポストが設置済。現場確認の結果や通 信の回復状況から、主に通信による不具合が欠測の原因と推測している。

(以上引用)

原子力規制委員会(2024年1月10日) 配布資料1「令和6年度能登半島地震における原子力施設等への影響及び対応」 P4~5

志賀原発の北部で最大18局、1月9日18時時点においても7局が欠測しているのです。おそらく志賀原発の外のモニタリングポストについては北陸電力の管轄ではないためプレスリリースで言及が無かったと推測されますが、「外部への放射能の影響はありません」と断言できる状況ではないのです。

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「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

©️2024 Jun Inukai *前日(1月4日)の報道を受けて、筆者が当時のシステム画面(1月5日12時時点)を確認・保存して作成したスライド* * *

想定を超えた最大加速度

1月10日に原子力規制委員会は定例会合で最大加速度が志賀原発の設計上の考慮を上回っていたと発表。

(以下引用)

北陸電力からの報告によると、観測された地震動の加速度応答スペクトルは、 一部周期帯において、設計上考慮している加速度1(Ss-1)をわずかに上回っ ていることを確認したとしている。ただし、該当周期帯に固有周期を持つ安全上重要な施設はないとしている。

(以上引用)

原子力規制委員会(2024年1月10日) 配布資料1「令和6年度能登半島地震における原子力施設等への影響及び対応」P4

具体的には、1号機は想定918galに対して957gal、2号機は想定846galに対して871galだったのです。

以下資料の「水平方向(EW)」にて1~2号機ともに、縦軸(加速度)は1000galの下付近、横軸(周期)は0.5秒の付近で、点線(耐震バックチェック時のSs-1 。想定値に相当)と実線(観測記録から算出)が触れている部分のことです。

「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」

「訂正」の域を超えた、志賀原発トラブルの北陸電力による「隠蔽」© theLetter

原子力規制委員会(2024年1月10日) 配布資料1「令和6年度能登半島地震における原子力施設等への影響及び対応」 別紙2「志賀原子力発電所及び柏崎刈羽原子力発電所における加速度応答スペクトルの比較」

しかし、この件について北陸電力からプレスリリースを通じた発表は現時点(1月12日)で特にありません。1月9日時点で北陸電力は原子力規制庁には報告しましたが、なぜか自らは発表していないのです。

* * *

数えきれないトラブル

今回は、志賀原発をめぐるトラブルについて以下4点を抜粋して紹介しました。

・いったん問題を発表した後に重大な訂正があった2点(油漏れ、津波)

・自らは正式には発表すらしていない2点(放射能、最大加速度)

しかし、能登半島地震発生後、志賀原発では他にも多数のトラブルが発生しています。そして、そのどれもが初日ではなく2日目以降に発表されたものです。

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P1

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P2

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P3

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P4

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P5

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P6

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北陸電力プレスリリース「令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の現況について」 別紙2「発生事象および現時点待での対応状況」P7

これらについても今後「訂正」され、実際はさらに深刻なトラブルであったと明らかになる可能性があります。そもそも、このような疑いを向けられるほど北陸電力が発表する情報を信用できないことが根本的な問題と言えます。

* * *

まとめ(この記事で理解できたこと)

・地震発生からの僅か10日間で北陸電力の発表内容は「訂正」の域を超え、「意図的な矮小化・隠蔽」が強く疑われる

・特に津波はあらゆる小細工を用いて問題を隠している

・今後、新たな訂正の可能性があるトラブルも多数残されている

今回のニュースレターは以上です。

2024年1月13日 犬飼淳

 

大好調の意見

「そもそも、このような疑いを向けられるほど北陸電力が発表する情報を信用できないことが根本的な問題と言えます。」とは本当に重大問題である。原子力規制委員会はしっかり北陸電力を指導しなければ、己が信用されなくなることを認識しているのであろうか。

 

こんなひどい嘘を重ねる北陸電力は、原発を運転する資格がない。