このブログは、私(鯛)の元に現れてくれた様々な偉人・神々との会話を記していくものです。

現れた偉人たちは皆、口をそろえて現代の日本人に伝えたいことがあると言っています。

神々には日本の行く末が見えてはいますが、あくまでも人間の意志を尊重していると言います。

神々に救ってもらおうと考えるのではなく、人間が自分たちの手で社会をどう変えるかが大事なことのようです。

信じる、信じないはあなた次第。

一つの物語としてお楽しみください。

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2022(令和4)年4月6日

 

池田屋事件の話を振ると、土方さんは当時の幕府の状況を語った。

 

「元々な、幕府はもうガタガタだったんだ。

 

幕府自体に力がないから、俺たちみたいなもんに頼らざるを得なかったんだよ。

 

元々、幕府に力が無いんだから、新撰組に頼ったって、終わりは見えているんだよな。

 

自分の足で立とうという気がないから」と言った。

幕府軍を倒した薩摩・長州について、

 

「薩摩や長州は確かに強かったよ。

 

でも幕府に力があったら、負けることはなかったはずだ」とはっきり答えた。

 

そして、ついに幕末明治維新の真実について触れた。

 

「結局な、将軍の退位も含めて、全部出来レースだったんだよ。

 

薩摩や長州の奴らは、初めから明治政府構想を作った外国の奴らの手に乗ったんだ。

 

つまりな、自分たちの地位名誉のために、あいつらは心を外国に売り渡したんだよ」

 

とハッキリと言った。

 

 

幕末のこの時代から、現代に繋がる外国による日本乗っ取り工作が出来上がっていたとは、

 

私達は百五十年間も騙されていたのか。

 

土方さんはさらに続ける。

 

「そんな奴らの出来レースに乗っかったと分かった時、

 

俺はもう日本は終ったと思ったよ。

 

そんな奴らとそれ以上戦う気になれるか?

 

俺はこの先そんな奴らの作る国で生きていたいとは思わなかったよ」と土方さん。

 

そう話す土方さんの表情は本当に無念そうで、なんとも切ない思いが伝わってくる。

 

どれほど日本という国を愛していたか。

そして日本の武士のあるべき姿や日本の心、日本精神をどれほど大切にしていたか。

 

そして、外国に心を売り渡した日本人の姿を目の当たりにしたときのやるせない悲しみ。

 

様々な思いがまざまざと甦ったようである。

 

「現代日本も、土方さんの生きてきた幕末や明治の時代と変わらないよ。

 

政治家は地位にしがみつくことだけを考えて、

 

国をどうするか、国民をどう守るかなんて少しも考えていない。

 

その上、官僚たちも自分たちの地位保全のために、坦々と業務をこなして天下り先を確保するのみ。

 

経団連もサラリーマン社長が増えてからは、日本のことより、どうやって自分たちが金儲けできるかしか頭の中にないよ。

だから外国人労働者を入れて、安い賃金で働かせることしか考えていない。

 

かつての石川播磨重工の土光敏夫さんみたいな国を憂うる経団連会長も今はいない。

 

ディープステート(DS)と言ってね、アメリカの金融資本を背景にした勢力の操り人形が、

 

政治の中心にいるのが自民党の実体だよ。

 

中にはDSや中国の金と女に篭絡されて骨抜きになっている政治家も多い。

 

政治家も、金、金、官僚も天下りを通して金、金、経団連も金、金で、

昔ながらの‶日本精神〟というものは、いまは何処を探しても見つからなくなったね。

 

百五十前の幕末と何ら変わっていないよ」と私が言うと、

 

私のディープステートという言葉に反応して、

 

「それが明治政府の元だ」と土方さんが断言した。

そして、「今はもっとひどいだろう。百五十年以上前に日本は終わっていたんだから。

 

あれからよく百五十年も持ったよなぁ」と

 

土方さんは日本の姿を案じながら感慨深げに呟いた。

 

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