サラリーマン時代の元部下と青山で食事。

彼女との再会も十数年ぶりだが、二人きりでの食事は初めてかもしれない。

会うまでは変な緊張感もあったが、再会してみると、何も変わらない彼女に一安心。

数十年前の自分に戻ったかのように、会話も弾む。

すっかり忘れていたが、私が初めての上司だったらしく、仕事上の悩みを相談したかったとのこと。

場所を変え、私が隠れ家としている店で悩みを打ち明ける彼女。

会社を辞める覚悟もしているようだが、何か違和感を感ずる。

弱気になっているせいか、現実から逃げることばかりが先行しまっている様子。

また、私の下で働きたいとも・・・。

優秀で仕事もソツなくこなす彼女だけに、ありがたい話ではあるが、マイナス思考で逃げの手段では、高いモチベーションの持続が要求されるウチの仕事はこなせない。




おそらくこれを読んでいるだろう元部下へ



「一時的な壁など、全力で取り組んでぶち破ってみろ」

「努力は決して裏切らない」

「人が脚を止めるのは絶望したからじゃない。 絶望から這い上がるのをあきらめたからだ」

「人が歩きだすのは希望があるからじゃない。 希望を探そうという意思をもったからだ」

「失敗したり、落ち込んだとき、そこで自分をあきらめてしまうこと、再び立ち上がらないことこそ、敗北だ」

「人生に夢があるのではなく、夢が人生を作るのだ」

「困難は、それを乗り越えられる者にのみやってくる」

「人っていう文字は支え合っているんじゃない。 二本の足で地面にしっかりと立っているんだ。 人が手を広げて立って『大』、『大』きな『人』になってこそ 『大人』になれる」


お前ならできるはずだ。

困難に打ち勝って、前向きなプラス思考を持ったお前なら、大歓迎だ。

おそらく、その時のお前は、もっと大きな舞台に向かっているだろう。



(彼女に限らず、元部下が慕ってくることが多い。嬉しい反面、育てられなかった自分の未熟さも痛感する。しかし、こうして再会し、叱咤激励することが、忘れていた自分にそのまま跳ね返ってくる。何よりもありがたいことだ。一期一会をいつまでも大切にしたい。)