2009-01-18

巴御前 ― 巴

テーマ:和物

長射程武器――より具体的に言うなら銃器が発達する以前、戦場の主役と言えば長柄の武器でした。
弓矢を重んじる傾向にあった我が国であっても、戦場における長柄物の重要性は高く、古来より様々な形状の物が考案・運用されてきました。
本日はそんな日本の長柄物の一つ“薙刀”をご紹介しましょう。


薙刀は「長刀」とも書き、日本の戦史上かなり古く(平安中期頃)からその名が確認できる、古式ゆかしい長柄物です。
凡そ三~六尺(1~2m程度)の柄の先に、片刃の湾刀状の矛先を設えた武器で、その主な用途は名が示しているとおり薙ぎ払うように斬りつけるというものでした。


その由来については未だ明確にはなっておらず、薙刀以前の長柄物である鉾(ほこ)や戟(げき)が発展した形とも、単純に太刀の柄を延長した結果たどり着いた形状とも言われています。


薙刀は、源平が覇を争っていた頃から鎌倉時代、南北朝期と、長きに渡って戦場で用いられていたらしいことは絵巻などに描かれています。
がしかし、何分その運用スタイルは前述の通り振り回して斬りつけるというものでした。つまり周囲に味方がいない開けた空間がないと十全の威力が発揮できないという欠点を有しているということです。
そのため後に登場した“長巻(野太刀の刀身の半分程度を柄に置き換えた武器。形状的にはコンパクトな薙刀)”や、左右に空間を必要としない突き主体の武器、即ち“槍”の登場によって次第に戦場から姿を消し、以降は武家の子女の嗜みとして伝えられていくことになります。


薙刀の刀身は、二通りの形状に大別されます。
反り浅く、細く長く、身幅が均一の刀身を有したタイプと、剣尖にいくにしたがって身幅が広くなっていく、大きな反りを持った刀身の二種類です。
前者には源義経の愛妾、美貌の白拍子としてその名を伝えられる静御前から“静型”、後者は木曾義仲にその最期まで付き従ったとされる女傑の巴御前から“巴型”と、いずれも源平時代を彩る徒花、二人の女性の名が冠されています。
別に実際に彼女らの得物に由来しての命名ではなく、単にその名がつけられているというだけのようですがね。


ヴァナ・ディールにおける両手槍は、その形状から見て間違いなくこの巴型薙刀を指しているのでしょう。



両手槍:巴/D86/隔480/命中+5 攻+5 受け流しスキル+10 モクシャ+5/Lv72~/侍竜/Rare Ex



は、花鳥風月の第三段階、アルザダール海底遺跡群に配置されたGear族NM、Armed Gearsからのドロップアイテムです。

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コメント

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4 ■Re:いつもありがとうございます!

>ゆーりさん

ご無沙汰しております。
毎度ながら出娑婆らせていただきました。

もちろん鉾の類はもっと昔からあったんですが、実は日本で「槍」と呼ばれる武器が出てきたのは、南北朝のころ以降なんですね。
薙刀の方は平安時代からある武器なんで、こっちの方が先輩なんですよ。

3 ■いつもありがとうございます!

お久しぶりです。
またしてもトラバしていただきありがとうございます!
薙刀の次に槍が登場してきたというのには驚きました。

2 ■Re:無題

>亜紀人さん

これはようこそ。
同感です。小烏丸は良い刀ですな。
当blogにも、小烏丸について書いたエントリーがありますので、よろしければそちらもご覧くだされ。

1 ■無題

小烏丸は凄い刀です!!

 ヤタガラスが・・・・
いえ、何でもありません。
よろしければ私のブログにも。。。

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