昨日、稀勢の里が今場所3敗目になり、今朝引退する判断を下した。
19年ぶりの日本人横綱として2年間。
横綱の重圧とずっと戦っていたんだと思う。






もちろん怪我の影響はあったはず。
横綱として臨んだ2017年の春場所は怪我を押しての出場で執念の優勝。
これが結果的に代償になったのかもしれない。






これを考えると横綱として臨むことによって、横綱の意地や、品格や、美学を求められる重圧は相当なものだったのかもしれない。
無理をせざるを得ない状況としてその時に稀勢の里がとった判断は横綱としては立派だったと思う。






その後休場や負けこむことでいろいろ叩かれていたのには僕は納得がいかなかった。
横綱も完璧ではない。
それを思ったり、願うのはわかるけど、そこを責めるのはナンセンスだと感じていた。






栄光と挫折を味わって、笑われて、叩かれて、それでも黙ってここまで戦っている姿。
僕はこれぞ横綱だと思う。
これも純粋に相撲にかけていた、そして相撲を愛した稀勢の里の横綱道だったんだと感じた。
2敗しても3戦目に臨んだ姿を見て感動しました。








『土俵人生に一片の悔いなし』
引退会見での稀勢の里の言葉。






悔しい気持ちもいっぱいあると思うし、無念だと思う。
僕らが感じる事のできない重圧の中での2年。
そして、それまでの相撲人生。
本当にお疲れ様でした。
僕個人ですがすごく勇気をもらいました。






とんでもない重圧の中、自分に負けてない稀勢の里という日本人横綱の姿は絶対忘れません。