夢持ち続け日々精進 | 第一経営グループ代表 吉村浩平のブログ

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沖縄の辺野古沖に米軍基地を作ることの是非を問う県民投票がありました。知事選挙や国政選挙などと違い、今回は争点を一つに絞っての県民投票で、言い訳なしに沖縄県民が立場の違いを超えて基地建設NOの意思表示を行いました。選挙後のテレビインタビューで、沖縄が受け続けている不条理を、涙ながらに話されている方たちの姿が印象的でした。

 

ところが、この結果を受けた安倍首相の姿勢に見えるのは、私から見ると情けないほどの愛国心のなさと沖縄に対する偽善者ぶりです。まさに「沖縄県民に寄り添って・・・首を絞める」ということか、そんな感じすら受けます。「世界一危険な普天間基地をなくす」ということと「辺野古に基地をつくることが唯一の解決策になる」という間には必然性が全くないわけで、安倍首相の理屈は小学校の国語レベルでもオカシイとわかる「屁理屈」というものです。

 

こうなると唯一の解決策は、きちんとした独立国として、アメリカに向かって「代替えなしに世界一危険な普天間基地をなくすだけ」という正論を、はっきりと主張できる政府をつくることなのかと思います。そんな怒りにも似た感情を抱かせられる、先週の安倍首相の国会答弁でした。

 

この話題はさておき前回に続き、同友会の全国研究集会で学んだことを自分の整理を兼ねて、ここに書き連ねてみます。今回は二日目の全体会で行われた二人の記念講演についての感想です。

 

初めに長崎市長の田上富久氏から「被爆地の市長として~Peace from Nagasaki~」と題した講話がありました。被爆前と後の長崎の様子をスクリーンに映しながら、194589112分からの悲劇を静かに紹介されていきます。

 

長崎市の上空、約500メートルで爆発した原子爆弾は、放射能を伴った猛烈な熱風と衝撃波、火の玉となり、それまで確かにあった街並みを跡形もなく消し去りました。人影が焼付いたコールタールの板塀の写真など、改めてその凄さが伝わってきます。

 

田上市長は、広島や長崎という被爆地から情報を発信し続けることも大切だが、広島や長崎以外から「私も思う」というメッセージが出るようになった時に、被爆地という「特別感」が無くなり、広がりが出来ると言われます。これは先の沖縄の基地問題についても全く同じことが言えるだろうと思います。

 

この間の、インドとパキスタンの衝突や不調に終わった米朝会談、そしてトランプ大統領の言動に右往左往させられながらも、核兵器の廃絶はまさに「今と未来の問題」として、アメリカ言いなりの政府には任せておけない、今を生きる私たち自身の問題であることを考えさせられる訴えでした。

 

続いての記念講演は、長崎の有名人の一人、ジャパネットたかた創業者の高田明氏です。高田氏は現在、プロサッカークラブ、V・ファーレン長崎の社長として地域経済の振興に奔走されています。そのパワー溢れるエネルギッシュな講演に会場全体が大いに笑わされ、そして元気をもらうことが出来ました。

 

とにかく高田氏の話はとても分かりやすい。なぜならば言っていることはとてもシンプルで、ごく当たり前のことを言っているからです。ただ高田氏のように、一つのテーマについて考え続け、やり続けることがなかなか難しいということが分るので、笑いながらも、自分が情けなくなり、やっぱり頑張ろうと思うことも出来るのでした。

 

高田氏は今と未来を切り拓くために、過去にとらわれず、いま自分に出来ることに集中すると言われます。折角なので先の田上市長の話と絡めるなら、過去に留まるのではなく、過去の出来事を教訓として今と未来を切り拓く、と考えることが出来るなと思いました。

 

メモしたキーワードを幾つか紹介します。「頑張っているつもり」は関係ない、伝えたと伝わったは違う、価値が伝わっていなければそれは無いも同じこと、一番変える必要のあるところに集中すること、アマゾンの成功は物流に徹底したこと、気持ちの持ち方次第でチャンスが見えてくる、市場(顧客)を勝手に決めつけない、

 

お客様の目線に立つことを徹底することがビジネスの根幹、お客様は自分が笑顔の写真しか買ってくれない、専門性を極めることがその先の多様性に繋がる、英語学習を徹底することから次の言語への広がりがあった、ミッション(理念)とパッション(情熱)とアクション(今を一生懸命に生きる)、

 

業界の常識はお客様の常識ではない、チラシは伝えたいことが伝わるものになっているか、夢が描かれているか、間は有を生み出す、間の大切さと繰り返しの大切さ、一生懸命やらないことが失敗、プロセスを大切にする、最初の目標に届かなければ目標は変えれば良い、そして最後に「夢持ち続け日々精進」、これが新しいことに挑戦し、ハイテンションで走り続ける高田氏の座右の銘ということでした。