選挙の開票速報を見ながら | 第一経営グループ代表 吉村浩平のブログ

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今日は参議院選挙の投票日、夜8時になると同時にテレビの各局は選挙の開票特番が始まりました。そして出口調査の結果をもとに一斉に各選挙区の当確情報を流し始めています。


今回の選挙の争点として自民・公明の与党はアベノミクスの評価を前面に出した選挙戦を行い、一方で憲法を変えることについての論戦をさけていました。選挙結果の見通しでは、与党と改憲勢力で2/3を確保するのではないかと言われています。


今回の選挙は、解釈改憲という形で強行された戦争法案を許さないという世論が、国民の中にもっと広がっていることを期待しましたが、結果は予想以上に意外なものだったと言わざるを得ません。


選挙が終わるとともに、さすがに真っ先に改憲を言うことはないだろうと思いますが、安倍政権がこの間に行ってきていることを考えると、それを言い出すのは時間の問題だろうと思われます。


いよいよこれで国会では衆参で改憲勢力が2/3を超えることから、国会での論戦を踏まえて最終的に戦後初めて改憲の発議がされることになるのだろうと思います。そうなると次の闘いは文字通り国民投票の場ということになります。


今回の参議院選挙から18歳選挙権が実施されましたが、10代の投票率もそんなに高いものではなかったようです。主権者としての自覚の大切さ、これまで空気のようにあたり前だった平和憲法の果たしている役割を、これから学び直していく運動が若い人たちを含めて全国で広がっていくことが期待されます。


イギリスのEU離脱の国民投票では、離脱を訴えて国民世論を先導していた人物が訴えていたことが、実は根拠のない、いい加減な内容だったことが分かって、再投票を訴える署名活動が行われていると言われています。いつの時代でも、そんな適当な言葉に騙されてしまう危うさを持っているのが、人の世というものかもしれません。


それにしても安倍与党の強さの要因はどのように見たらよいのでしょう。与党自身が道半ばというアベノミクスですが、どう考えてもアベノミクスが国民の暮らしにプラスをもたらしているとは考えられないのです。それにもかかわらず政権与党というものに対する現実的期待というものがあるということでしょうか。私にはよくわかりません。


とにかく選挙結果にはがっかりする面を持ちながらも、一方で市民が中心となって「野党は共闘」というスローガンを叫んだことから、ついに全ての一人区で野党統一候補が生まれました。この歴史的な選挙に感じたワクワク感、また面白さは、必ず今後につながるものだろうと思います。