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葬儀後の精進落としは、別院近くのホテルだった。

食事中ご遺族に向かって、戒名の読み方と意味を説明。

いつものように『なにか質問はありませんか?』有難いことに何人から仏事に関する質問があった。

「よく昔から四十九日が三ヶ月にかかると悪いといいますがどうなのでしょうか?」

私の『どうして悪いのですか?』の問いかけに、答えられる人は皆無。

これは始終(四十)苦(九)が身(三)に付く(月)という言葉のあやで、はなはだしい迷信。

とはいえ親戚がたくさんいれば「そうは言ってもね~」という方は必ずおられる。

物事を良い方にとらえると気分が楽で何事もうまくいく。

迷信や悪しき習慣はどこにでもあるが、何事にも振り回されない不動心を心がけたい。

聴き手が良いので、まるで講演会のように話が弾んだ。

全員が大笑いする場面が何度もあり、おそらく故人はご遺族と共に笑い「これなら大丈夫」と安心されたのではなかろうか。

いつまでも泣いていては浮かばれません。