戦う?女の子と戦う幹部
奇妙なお菓子、クレハ編

キャスト

クレハ:危機感が欠如した戦う女の子。ギリギリで生きている。
ラル:悪の組織の幹部。クレハに関する事になると冷静さを欠いてしまう。

本編

クレハ:また現れたんですね…幹部さん。

ラル:あぁ、悪事を働くのが悪の組織だからな。

クレハ:わかりました…今日も受けてた……うっ……(バタッ

ラル:戦う前に倒れてどうするんだ。

クレハ:すみません…今月もギリギリで生活していて、3日ほど水しか飲んでなくて……

ラル:こんな状態の敵を倒しても俺にとって利益はないんだが?

クレハ:ごめんなさい。

ラル:謝らなくていい…

クレハ:いえ…幹部さんを残念がらせてしまうのはなんだかとても申し訳なくて……

ラル:気にするな…

ラル:(やめろ、やめろ、やめてくれ!そんな上目遣いでこちらに来るな…!心が揺らぐ!!)

クレハ:幹部さん?
ラル:いや、なんでもない。
クレハ:本当ですか?
ラル:弱っている敵を倒した所で何も楽しくない。

クレハ:見逃してくれるという事ですか…?
ラル:まぁ、そういう事にしてやろう。
クレハ:ありがとうございます…!

ラル:(そんな愛しい表情でこちらを見ないでくれ!)

クレハ:じゃ、じゃあ私はおいとましま…うぅ……
ラル:まともに歩けてないだろう…飴玉くらいで良ければ、あげても構わないが
クレハ:ほ、本当ですか?
ラル:ほら、勝手に食べろ。
クレハ:ありがとうございます!これでまた生きていけます!

ラル:…君は本当にギリギリで生きているんだな。
クレハ:ちょっと色々事情がありまして…うぅっ!
ラル:どうした?!
クレハ:うっ、あぁ…なんだか頭が
ラル:なんだと?
クレハ:うぅ…幹部、さん…

ラル:大丈夫か?!ん…ポケットにメモが…君がこのメモを読んでいる頃にはきっと飴玉を敵に渡した頃だろう…俺の計算は当たっているだろう?その飴玉は俺特製のとある薬を混ぜておいた。ゆっくり楽しむといい。君の事が大好きなマッドサイエンティストより。だと…あいつ…!

クレハ:…幹部さん
ラル:今すぐ解毒剤を取ってくる。待っていてくれないか?
クレハ:んーん…行か、な…いで。

ラル:(反則だ…弱った声、弱った表情で行かないでだと?反則だろ…)

ラル:でも、解毒剤を受け取りに行かないと君が。
クレハ:幹部、さん。…うぅ
ラル:言う事を聞いてくれ。
クレハ:…うぅ、好き。
ラル:…っ?!
クレハ:幹部さん…好きです。

ラル:(彼女は何を言い始めてるんだ?!はっ!これが薬の効果だというのか、あのマッドサイエンティスト…色々な意味でなんて薬を作ったんだ、あいつは!)

クレハ:幹部さん、幹部さん!

ラル:(お願いだから幹部さんと呼びかけながら、近づいてくるのはやめてくれ!)

クレハ:幹部さんは私の事好きですか?
ラル:何を言ってるんだ俺たちは敵同士だ…
クレハ:幹部さん、幹部さんは私の事嫌いなんですか?
ラル:そういうわけではなくてな…
クレハ:じゃあ、好きなんですか?
ラル:好きかどうかを問いながら擦り寄らないでくれ…
クレハ:はやく答えを聞かせてください…じゃないと、ずっとこのままですよ。

ラル:(ダメだ、はやくなんとかしないと、据え膳的な意味で)

クレハ:私はもちろん幹部さんの事、好き、ですよ…

ラル:(一刻もはやくなんとかしなければいけない…色んな意味で。)

クレハ:幹部さん、幹部さんー!

ラル:(これがあとどのくらい続くんだ…嬉しいけれどだな、うん!これが続くとなると俺のHPよりMPのほうが危ういんだが!これをどうしろと言うんだ!)

クレハ:幹部さーん。


ラル:こうして俺は耐えた、だいたい30分くらい。薬の効果が切れた途端彼女は気を失い倒れてしまった。そのまま放って置くのも嫌で眼が覚めるまで待っていた…


クレハ:…んぅ。
ラル:起きたか
クレハ:幹部、さん?
ラル:飴玉を舐めてから色々あって君は倒れたんだが記憶はあるか?
クレハ:…記憶。はっ!

ラル:その様子だと覚えてる、みたいだな。
クレハ:あ、あぁあの!!ごめんなさい…本当にごめんなさい。
ラル:今度からもっと危機感を持て、わかったか?
クレハ:はい…ごめんなさい。
ラル:こんな事が続くとなると、色々大変だからな。
クレハ:色々、とは?
ラル:お前は気にしなくていい。

クレハ:?はい。わかりました。
ラル:ではまたお前を倒すために現れよう、次までに少しはマシになっていてくれよ…
クレハ:善処します。
ラル:では、また。
クレハ:はい、また…