トウヨウミツバチ協会が主催する「ファームエイド銀座 ミツバチシンポジウム」が12月9日に都内で開かれた。全国で養蜂をする人など100人以上が参加。障害者の就労支援として養蜂に取り組む社会福祉法人などが導入の課題や収益性について報告した。
シンポジウムは、農福連携の取り組みに詳しい炭谷茂・恩賜財団済生会理事長をコメンテーターに、全国で養蜂をしている福祉事業所などが登壇した。
筑峯つくほう学園(茨城)は就労継続支援B型と生活介護として、3年前から養蜂に着手。養蜂を始めた理由について職員の井上大志さんは「管理が簡単で、滅多に利用者が刺されることがないから」と安全面を説明した。今年は初めて採蜜し、「知識も増やし、事業が成り立つようにしたい」と意欲を示した。
また、楽ワーク福祉作業所(沖縄)の玉城達矢さんは、養蜂は荷物の運搬やラベル貼りなども含め仕事に広がりがあると強調。非加熱で生の蜂蜜としてパッケージにもこだわり、ふるさと納税の返礼品にも登録されたという。玉城さんは「展示会などで味見すると、2人に1人は買っていく」と自信をのぞかせた。

 

福祉新聞記事・2019年1月25日
http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/21359?fbclid=IwAR0fJaNvI2o5L5MsfZFEDnCyXw6s-ZGYC2gaEC7rg_TIKHJWkse5UWqNUb0