■ 前回は、主体的になることが今の世の中には重要という記事を書きました。
自分が自分の人生の主役であり、その責任を負っているという意識を持ち、「自分ならではの貢献できる姿を見つけ、志を立て、その実現に情熱を燃やすこと」と書きました。
それは言い換えれば「自分の使命に生きる」ということ。それができたらその生涯を全うできたと言えるでしょう。
そのような人生を送りたいものです。私もそんな人生を目指しています。
今回は、その使命について考えてみます。
■ 使命と聞いてもピンと来る人は少ないでしょう。考えたことすらないという人も多いかもしれません。
使命を見つけた人というのは、過去の苦境やネガティブな経験から使命に気づいたり、何代も続く老舗企業を自分の代で潰してはならないというような危機感から見つけたというような人が多いように感じます。
妊娠中に風疹に罹った女性が、予防接種の公費負担を訴える活動をしているニュースを観ましたが、例えばそのようなことです。
別のニュースでは、がん患者の40代の男性が、同じような境遇の人たちとのコミュニティを作ることで、メンバー間の情報交換や励ましあったり勇気をもらったりすることで他者への貢献が生きがいになっている例も観ました。
ボランティアで途上国の飢えや病気をなくしたり発展に貢献している人たちも、使命に生きていると言えるでしょう。
とはいえ、このような人達は少数派でしょう。誰でも使命が見つかる経験をしている訳ではありません。
■「使命」というと大袈裟に聞こえるので、このように考えてみてはいかがでしょうか。
・ 自分が他者へ貢献できることは何か
・ 生涯を通じて、配偶者・子供や次世代に伝えたいもの、遺したいことは何か
・ 周りの人にどんないい影響を与えたいか
・ 周りの人にどのような感謝の言葉をもらえたら嬉しいか
これなら少し身近に感じられるイメージが持てるでしょうか?
■ 共通点は「自分にしかできない」。
ネガティブな経験からその撲滅に命を燃やす人。自分と同じ境遇の人たちと気持ちを共感し勇気と希望を得ること。老舗企業を守るために命を燃やす人。
これらの人たちに共通するのは、「自分にしかできない」「自分ならでは」ということです。
そんなものは無いと言う人がほとんどでしょう。
しかし、ここで「役割」を考えみてください。
あなたに配偶者がいれば、あなたは相手にとって唯一の夫(妻)です。お子さんがいれば、あなたは子どもにとって唯一の父親(母親)です。
配偶者や子どもがいない方でも、あなたはあなたの親にとって唯一の息子(長男、次男、三男、、、)か娘(長女、次女、三女、、、、)なのです。
部下のいる人は、部下からしてみれば、上司として影響を与えられるのはあなただけです。
■ まずは、自分の周りの「自分だけ」から始めてみてはいかがでしょうか?
「自分にしかできない」相手への貢献は何かを考えてみましょう。
まずはそこからがスタートです。