もしWindows 8のセキュリティの機能を有効に使いたいなら、新しいパソコンを買った方がいいという話がある。
最近のパソコンはイニシャルブートのシステムが昔のパソコンと違って、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)になっている。昔BIOSと呼ばれていたものにとって代わっているのだ。といっても最近の話で、現在使われている大半のパソコンは今でもBIOSを使っているはずだ。
UEFIはBIOSに比較するといろいろの機能が追加されており、さらにスタートアップのスピードアップも図れるようになっている。
このUEFIの新しい機能としてSecure Bootというのが入れられている。このSecure Bootはスタートアップ中にオーソライズされていないOSやウィルスなどが入ってくるのをチェックしているのだ。
この機能が使えると、誰かがパソコンにDVDやフラッシュメモリーを使用し、スタートアップの手順を利用して、パソコンのデータを盗もうとするのを防いだり、ルートキットと呼ばれる、コンピュータに不正に侵入したときに使用するソフトパッケージがパソコンに入り込むのを防ぐことが可能になる。
UEFIは最近使われだしたものだが、すでに使用されているパソコンもある。ただし、上にあげた機能はUEFIのrevision 2.3.1という新しいバージョンのものから採用されている。従って、ほとんどの古いパソコンにWindows 8をアップグレードした場合にはこのセキュリティ機能は使えないのだ。
UEFIはファームウェアなので最新のバージョンにアップグレードするという可能性もあり、そういうアップグレードを提供しているボードメーカーもあるようだ。もちろん、現在売り出されてるWindows 8の入ったパソコンはUFEIの最新のバージョンが使用されているはずだ。
とりあえず簡単にUFEIかBIOSかを確認するには、パソコンのスタートアップ時にDeleteキーやF3キーなどを押して、BIOS設定画面を表示して、BIOSかUFEIのバージョンを確認してみればよい。

あるいはWindows 8の画面で、「msinfo32」というのを設定画面の中に入れて探すか、コマンドプロンプトに入力して実行すればよい。そうすると、出てきたリスト(システム情報)の中にBIOSのバージョンが書かれている。
もしUFEIならば、最新のバージョンにアップグレードが可能かを調べて、可能ならばアップグレードすればよい。上にあげたセキュリティ機能が使える。