僕はけっこう外国人と仲良くなるのが得意だった。


ただし、日本語がかなり話せる外人に限るが。



コミュニティアリーナでアルバイトトレーナーをしている時、あるイラン人がいた。



テニスとジムと両方のメンバーさまだった。


いっつも不安そうな顔で、ついつい心配になり、いろいろ世話をした。


アルバイトを探してあげたり、なんやかんやとプライベートな事までかかわった。




そんな彼がとうとうイランに帰るという・・・・・。


不安そうな顔と神妙な面持ちで僕に近付いてきた。




「ワタシ、カエル。イラン。」(私、近々イランに帰ります。)


「あっ、そうなんだ。残念だね。寂しくなるね~。」


彼は僕に

「お世話になった。」

「ありがとう。」

と言いたげだった。


一生懸命に言葉を探している様だった。





「ワタシ、ダイチョウサン・・・・・」(大長さん、私・・・・・)



「うん。」

(ありがとう、お世話になりました、と言うだろうと容易に想像できた。その言葉を待った。)












「ミレンナイ」(未練無い)


「!!」
「あ~そうかい!面白えぢゃねーか!!」

(彼は一生懸命言葉を探し、真逆の言葉を吐いていた。)




「ダイチョウサン、コッチキテ」(大長さん、こちらに入らして下さいm(__)m。)

ロッカーに呼ばれた。

「そうか、お世話になったからとプレゼントでもくれるのかな?」そう思った。


ロッカーから何か出した。
アルバイトニュースだった!



「ワタシ、アルバイトサガシタイ。ミテ。」(私はアルバイトをしますから、どうか探して頂けますか?)


「エェ~~~ッ!?」

今イランに帰るって言ったんぢゃ無いんか?

それに、またアルバイト探せって言うのか!



「あ、あぁ。ぢゃあちょっと待ってな。」

仕事中なのにロッカールームで彼が出来そうなアルバイトをチェックしだした・・・・・。




その後彼はイランに帰る様子も無く、暫くジムに通っていた・・・・・。


訳解らん!!




アルバイトトレーナー時代のエピソードを急に思い出したので、久しぶりのテーマです。パーソナルトレーニングとしんそう療方の大長道場。