なんかいい加減いい歳なんだからしっかりしなよと、


心外なコメントがどこかのブログに書いてあったので、


たまには勉強関係のことを書いてみるか。




ポーターさんをご存知ですか。


経営学のすんごい人なんだけどさ。


彼曰く、競争優位を築く基本戦略として、


低価格で他社を寄せ付けない「コストリーダーシップ」、

(ユニクロとかだよね)


他社にはない独自のもので競争優位を築く「差別化」、


これらの活動を、特定のセグメントや地域などに集中して行う「フォーカス」、


の3つを挙げてるんだよね。




このポーター時代の戦略ってのは、


コストとバリューがトレードオフの関係になってるんだよね。


例えば、ユニクロみたいにコストを下げて、安く売ろうとすると、


どうしても服の質(バリュー)は下がっちゃうじゃない?


逆に差別化をしようとしても、差別化ってそんな簡単にできるものじゃないよね?


例えば、好きな子にアタックしようとしたとき、


自分が他のやつらと一緒じゃ、きっとその子は振り向いてくれないよね。


どこかしら、自分らしさとか、自分だからこそできることみたいなものが


ないとやっぱ苦しいよね。


それを作ろうとするのが差別化戦略よ。


簡単にはできない気がするでしょ?


差別化にはコストがかかっちゃうのよ。




ね?


コストリーダーシップと差別化を同時に行うのは、


相当難しいことなのよ。

(中には、コストリーダーシップは差別化の一つだっていう

 話もあるけどそれはここでは触れないようにしようか)




企業間でこの競争が続くと、


嫌でもシェアを奪われて、撤退を余儀なくされるところとか、


一分野に特化して勝負せざるを得ない企業もでてくるんだよね。




そうやって、最終的にはその市場は、数社の企業で占められる


ようになって、成熟していくと。


自動車業界みたいにさ。




こんなかんじでこれまでの戦略ってのは、


他社を抑圧するようなものが話題になってたんだよね。




今日、先生に聞いた話で、ブルーオーシャン戦略ってのがあってね。


それはなんと、競争を激化させるような戦略じゃないってんだよね。


既存の市場で勝負をするんじゃなくて、未開拓の市場で勝負を挑むみたいな。


例えば、ちょっと前から10分1000円カットみたいな床屋ができたよね。


あれなんかがまさにそれで、これまでのヘアー市場?ってのは、


3000円なり4000円なりを払って、シャンプーとかひげそりとか


そういうオプションをコミコミでやってたよね?


これまでの床屋が客に与える価値ってのは、ひげそりでさっぱりしたとか、


シャンプーしてすっきりしたとか、そういう精神的なものも含まれていたわけで。


でも、1000円カットのお店はそういう部分を切り捨てて、


新たに短時間で散髪するっていう価値を付け加えたのよ。


もちろん、カットの質も下がってるね。




ここで何がいいたいかっていうと、


同じヘアー市場?の中でも、1000円カットのお店は


従来の市場とはまったく別の市場を作りあげたってこと。


これがブルーオーシャン戦略っていわれるものなのよ。




これの何がすごいってね、


ポーターの戦略では、コストとバリューはトレードオフの関係にあったんだけどさ、


ブルーオーシャン戦略だと、コストを下げつつ、バリューをあげられるのよ。


バリューをあげるっていうよりは、別のバリューを生み出すって感じかな。




これ、ニッチ戦略と何が違うんだよ!っていう人もいると思うんだけど、


その辺はまた機会があればね。


ちょっと頭が痛くなってきたからさ。




起業するなら、やっぱブルーオーシャンかな!


なんつってなんつって。