建築の勉強を始めた頃、平面図は読めても、3D(立体的)に捉えることがなかなかできませんでした。
建物には奥行きや高さがあり、光の当たり方によって影も変わります。
図面上では見えない部分を想像しながら考えることが必要でした。
私は積算の仕事にも携わっていたため、図面を正しく理解できなければ工事費も大きく変わります。
責任も大きく、必死で学んでいたことを思い出します。
そんな仕事を長年続けるうちに、いつの間にか物事を立体的に見る癖が身についていました。
会社を退職してから、その経験が今の仕事にも活かされていることに気づきました。
料理教室の運営も、人との関わりも、目の前に見えていることだけが真実ではありません。
なぜそうなったのか。
他にどんな要因があるのか。
別の角度から見るとどう見えるのか。
一つの出来事に対しても、様々な視点から考えられるようになりました。
先日、「目先のことにとらわれない」という内容の記事を書きましたが、これも同じことかもしれません。
私たちは毎日の暮らしの中で、思うように進まないことや行き詰まりを感じることがあります。
そんな時こそ、平面的に見るのではなく、少し引いて立体的に眺めてみる。
時間軸を変えてみる。
相手の立場から見てみる。
違う方向から光を当ててみる。
すると、今まで見えなかった突破口が見えてくることがあります。
建築も人生も、本質はよく似ているのかもしれません。






