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だいちゃんのブログ

私は映画やドラマ、アニメ、Jpopなど、日本の
ポップカルチャーが好きなアラサーです。
ブログやネットで自作小説を
公開しているので興味ある方は
読んでみてください。

※『コンテンはいかが』第1章 1―①に追記した「小説の魅力」完全版です。

是非読んで下さい。

 

第1章 人間が求めるもの

 

1―① 読むコンテンツ 小説

 ここで、読むコンテンツとして挙げるのは〝小説〟だ。小説はどちらかといえば、

知識より物語を重視しており、現実主義者は興味が持てないものだろう。

 だが…

 

 小説は現実から逃避する者だけが好むと思いきや、時代が経つにつれて価値観は変わりつつある。

 小説の舞台は果てしなく、過去・現在・未来、宇宙・異世界などで物語が展開していく。

 さらに、小説の形式ジャンルは恋愛、アクション、ミステリー、SF(サイエンスフィクション)、ファンタジー、

民話、童話、ノンフィクション(実話に基づいた物語)などがあり、読者の好みに合わせて作品が続々と登場している。

 

 小説は、現実主義者が好む学術書と比べると、確かな知識量データが得られることができないかもしれないが、

読むことで脳内が活性化していることは間違いない。

 例を挙げるなら、殺人や難事件が巻き起こる推理ものの小説だろう。

推理小説の世界観はミステリーとサスペンスと大きく二つに分かれる。

 ミステリーはあくまで事件の謎解きで、読者は主人公になったつもりで胸おどらせながら読み進めていく。

 サスペンスは冒頭から物語の流れが分かっており、客観的にとらえて、思いがけない展開により、読者に戦慄スリルを与える。

何方も魅力的で、長きに渡って注目を浴びた小説作品である。

 世界各地に大物推理小説家は存在しており、日本で一人挙げるとすれば、〝松本清張まつもとせいちょう〟である。

 松本清張の作風は社会派であること。犯行の巧妙な仕掛けトリックに拘らず、

どろどろとした人間模様、社会の暗部など、現実味のある描写が特徴で、

時折、事件の元凶の犯人に同情する場合もある。

 

 推理小説の世界観は様々だ。日本の人気推理作家〝西村京太郎にしむらきょうたろう〟の代表作は、

公共交通機関を犯罪に利用したトラベルミステリーで、緻密に練られたアリバイ工作が

何とも鮮やかで多くの鉄道ファンにも注目された。

 

 ちなみに小説ではないが、漫画の王様〝石ノ森章太郎いしのもりしょうたろう〟原作漫画の『おみやさん』は、

現在起きている事件から過去の未解決事件を解決していくという異色作で、

海外の推理ドラマにも同系統の作品が存在する。

 

 海外で有名な推理作家を挙げるとすれば、英国の名探偵〝シャーロック・ホームズ〟の活躍を描いた

〝アーサー・コナン・ドイル〟、〝エルキュール・ポアロ〟〝ミス・ジェーン・マープル〟など

個性的な探偵の生みの親で、衝撃的な結末で読者の意表を突く女性小説家〝アガサ・クリスティー〟、

怪奇的・猟奇的な世界観で魅了する〝エドガー・アラン・ポー〟など。

 

 ちなみに、日本の推理作家〝江戸川乱歩えどがわらんぽ〟はペンネームのモデルにするほど、

エドガー・アラン・ポーの熱狂的ファンで。彼の作風もまた、エドガーと類似している。

 

 また、日本の人気推理漫画『名探偵コナン』の主人公、〝江戸川コナン〟は

謎の犯罪組織に毒薬を飲まされた高校生探偵、工藤新一が子供化した姿であるが、

江戸川コナンの名は江戸川乱歩とアーサー・コナン・ドイルに由来する。

 こうして、極めて知名度の高い小説家は、後世の有名人気作家・作品に影響を与える力があった。

 

 今まで紹介した小説作品は、作者没後も色せることなく人気を博している。

さらには、紙媒体の枠を超えて、映像化されたことにより、新たな世代の読者ファンを得ているのだが、

その件については後ほど語ろうと思う。

 

…と言いたいところだが、少しだけ触れたいと思う。

 

 偉大な才能は遺伝する―――――――――

 

 現在も推理小説は人気があり、ヒットメーカーの一人として〝東野圭吾ひがしのけいご〟を挙げる。

 東野の作品のモデルになっている小説家は、松本清張と江戸川乱歩で、

何気ない日常に潜む闇や残虐性がある殺害方法など、偉大な推理作家のすべを上手く吸収している。

 東野の代表作は『ガリレオ』『新参者』『マスカレード』などで以上の

三作品はシリーズ化されてベストセラーになり、人気を得て映像化までに発展して、

ドラマ、映画も大ヒットした。これを〝メディアミックス〟という。

 

 メディアミックスの成功の秘訣とは、映像制作側が原作をどう料理するかで決まる。

その中で、登場人物のイメージは重要で、実写化において危険度リスクをともなう。

 東野圭吾作品の映像化においてはクリアしているようだ。『ガリレオ』シリーズの主人公、

天才物理学者〝湯川学ゆかわまなぶ〟を演じるのは、俳優/歌手の福山雅治ふくやままさはる

『新参者』シリーズの主人公、刑事〝加賀恭一郎かがきょういちろう〟を演じるのは俳優の阿部寛あべひろし

『マスカレード』シリーズの主人公、捜査一課警部補〝新田浩介にったこうすけ〟を演じるのは俳優/歌手の木村拓哉きむらたくや

 

 東野は配役が決定した時、絶賛したそうだ。特に『ガリレオ』シリーズの湯川を演じる福山は気に入って、

彼の演技に興味を示して、妙なことが起きた。

 東野は湯川を演じる福山に合わリンクさせて、キャラクターを創り上げていった。

もはや湯川と福山は一心同体と言うべきか、適役すぎて、湯川を演じられるのは福山以外考えられないことになる。

 さらには、『ガリレオ』シリーズが映像化されたことで、原作で新キャラクターが登場した。

 俳優/歌手/実業家の柴咲しばさきコウが演じる女性刑事〝内海薫うつみかおる〟は湯川の相棒的存在で、

元々はドラマで作ったオリジナルキャラクターであったが、東野が気に入ったのか、後に原作で登場することになった。

 以上、メディアミックスの成功例を挙げた。

 

 さて、論点はなしは横道に逸れたかもしれないが、小説は人間の才能を知らしめるコンテンツ、

文章の世界での娯楽の頂点だということがご理解頂けただろうか。

 現在、小説媒体はインターネット環境を通じて、執筆・創作できて、文学賞で受賞しなくても、

正式に小説家デビューしなくても、気軽に他人の作品を読むことができる。小説の創造性は無限大だ。

 これにて、小説の魅力は以上となる。