リリウム感謝祭・二輪咲きを見てからの考察・疑問について 後編 (2人目のリコリスetc・・・) | 人生を無駄にするんじゃないブログ

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基本はハロプロを中心としたイベントやライブの感想ブログです。
他にも映画・読書・漫画・雑記等、も加える予定です。キーワードはとにかく思いついたら書いてみる事です。
最近は人生の岐路に立たされてるのでそれ系の内容も・・・。

前回に続きリリウム感謝祭・「二輪咲き」を経ての考察、後編です。
また新たに劇団Patch様のニコ生配信で更なる情報が追加されたので、(かなりショッキング)
それについても触れて思った事を記したいと思います。

改めて、私の戯言の長文に付き合って頂ける皆様の慈悲深さに感謝申し上げます。

また「TRUMP」Dステ版・「LILIUM」「SPECTER」「二輪咲き」鑑賞の上で記述しております。


今回は、
①「擬似クラン作成時に正規の血盟議会が存在していない件」について 
②「2人のリコリス」について 
③「マリーゴールド」について

以上の3点を記していきたいと思います。

①擬似クラン作成時に正規の血盟議会が
存在していない事について(思った事)


まず、ニコ生にて末満さんより語られた
「擬似クラン作成の時点で正規の血盟議会は存在しない」という発言。

やっぱりそうですよね。ファルスの私設クランで行われている事は、
本来のクランの意義とは正反対の内容です。
まさしく「こんなこと許されていいはずがありません」状態なのにそれが放置されていた。
その理由の公式回答が来たという事で、穴が1つ埋まった感覚です。

血盟議会は「TRUMP」後に、クラウスの行方を見失ってしまっているので、
この辺りから権威や機能、存在が揺らぎだしたのかも知れません。
しかし、存在しないという事はLILIUM時のヴァンプ社会はどうなっているのでしょうか。

可能性A:血盟議会そのものが無く、無秩序状態。

血盟議会は国会のような物なので、それが無いという事はいわゆる無政府状態。
なのでファルスの違法クランも当然、放置。正規のクランも存在せず、繭期のヴァンプは
人間と諍いを起こし続け、不可侵条約は有名無実に。
こんな状態だと恐ろしいですね。ただ、そうであればヴァンプ狩りが再び起きて
サナトリウムクランへ人間が攻めてきそうなものですが、そんな事態は起きていなそうです。

可能性B:存在するが、実質ファルスと信奉者の独裁機関状態。

ファルスはダンピールとはいえ、実質伝説のTRUMPにもっとも近い存在。
彼を崇拝する貴族ヴァンプが存在してもおかしくはありません。
その崇拝者達が代々、ファルスのクランの存在を黙認し、
さらにはクランの運営資金の提供や生徒の仲介など外部から協力しているのかも。

クランの運営は間違いなく金と労力がかかるもので、クラン外に協力者が居ないと
成り立たないと思います。意外とデリコ家やフラ家だったりして。
この場合は、血盟議会は存在している事になるので、ヴァンプ社会の内政も可能です。
Aに比べればこちらの可能性の方が高いかもしれません。



・2人の「リコリス」について


次に、同じニコ生で明かされた「LYCORISに、リコリスは2人登場する」というお話。
リコリスについては、はるなんブログで解決した問題と思っていたので驚きです。

せっかくなので、これについても考察しトンデモ理論を出してみました。

前提として、はるなんのブログ(末満さん検閲済)にて明言された通り
「1人目のリコリスはシルベチカの別人格」という立場を取ります。

では、もう1人のリコリスとは誰か?

私の考えは、「シルベチカ以外にもう1人多重人格者がいる」。
そして、その子の中にも「リコリス」という別人格が存在する。

言い換えれば、

②リコリスは個人名で無く、繭期の多重人格で現れる

別人格を、通称「リコリス」と呼ぶ説。
(考察)になります。

繭期の症状の1つである多重人格=リコリス症候群といった感覚です。

もし、そうならばそのもう1人の「リコリス」を宿す多重人格者はリリーだと考えます。
一応、根拠になりうる可能性のものを書かせて頂きます。
(あまりの勇み足に自分でもキーボードを打つ手が震える。)

根拠A:リリーは仲間から「この子がおかしいのはいつもの事」と言われている。

冒頭の、チェリー達にシルベチカの行方を尋ねるリリー。
誰からも相手にされずチェリーには「また、この子がおかしな事を言い出したの。」
ローズからは「この子がおかしいのはいつもの事じゃない。」と言われてしまいます。

この発言から察すると、「リリーは普段からおかしな言動・行動があった」。
だから、シルベチカ発言もその「おかしな事」の一環として片づけられてしまっている。
その普段の「おかしな事」こそが、シルベチカが「二輪咲き」で見せた人格交代による
行動・発言の不一致という可能性は無いでしょうか。
最もリリーの場合、別人格の可視化や対話は行われていないようですが。

根拠B:リリーがシルベチカを覚えている事に動揺する紫蘭。

劇中にシルベチカを探すリリーを見て紫蘭が竜胆に
「どうして、あの子だけがシルベチカの事を覚えているのだ!」と嘆くシーンがあります。

しかし「二輪咲き」内で彼女らはスノウがファルスのイニシアチブへ抗体を持ち始め、
記憶改ざんが効きにくくなり始めた現場を直に目撃しています。
つまり、こういう事例の存在を知っていたという事。
だとすると、あの驚き方は少し不自然では無いでしょうか。

この件を超強引に解釈すると、ファルスはシルベチカの死後、薬の拒否と自死に
多重人格「リコリス」が関わっている事を調べ、クラン生に何かしらの処置を施していた。

しかし、リリーに対するイニシアチブの綻びは彼女のファルス化と同時に、
その処置の不発を意味するものだった。その為に、紫蘭は表題の形での動揺をした。
・・・という風な解釈をしてみました。

Bはかなり強引な結びになりました。(矛盾や齟齬を意図的に無視してる箇所もあります)
末満さんの場合、論理的不整合が出るような後書き設定はしないので、
己で気づいてしまうレベルの齟齬がある時点で、この説はほぼ綻んでいます。
「とんでも理論ふりかざすバカがいるな」くらいでお見逃し頂ければと思います。

※以前にネット上で別の方が考えた「リコリス霊体説」を拝見したのですが、
整合性が取れていて凄く納得してしまいました。むしろ正解じゃないかと思います。
そういえばOPのシルベチカは「魂が抜け出る様子」だし、カトレアも「お化けが居たら嬉しい」
みたく暗示させることを言ってたもんなぁ。リリーのおかしな発言云々もリコリスの霊体が
一時的に取り憑いていたからで説明が付く内容ですし・・・。
その素晴らしい説を拝見し、「折角だから別説を捻り出してみよう」と考えたのが
上記になります。



最後に、

③マリーゴールドについて。(考察)

シルベチカと並びまだ謎が隠されていそうな彼女について考察をば。

彼女は「二輪咲き」にてクランへ転校するシーンが描かれています。
そしてSPECTERパンフを見ると、彼女は「ファルスが連れてきた」
書かれています。ちなみにリリー・スノウ・紫蘭・竜胆は「やってきた」という記述であり、
連れてこられたのというのは確認できる範囲では彼女のみです。

彼女の生い立ちは、人間の母と吸血種の父の間に生まれたダンピール。
人間の村で育つも「汚らわしいダンピール」「忌まわしい子供」「人の世に禍を齎す者よ」と
村人から激しい迫害を受け、ダンピールを産んだ母親も同様に迫害を受ける。
その結果、「あなたを産んだのは間違いだった」と母親から最大限の拒絶をされ、
その言葉がきっかけかは不明だが、母親を殺害してしまう。

母親殺害に関しては、SPECTERパンフの記述参照なので本編では語られていません。
ただ本人が「繭期を迎え、クランに送られた」と述べているので、母親殺害時は繭期前だった
可能性もあります。いずれにせよ人間社会で殺人を犯してしまえば居場所は無くなります。
その時にファルスが彼女を見つけ、保護する形で自らのクランへ連れてきたのだと思います。
ファルスも、ダンピールの彼女の生い立ちに己の過去を重ねていたのかもしれません。

・マリーゴールドにとってファルスの存在とは?

では、マリーゴールドにとってファルスとはどういう存在だったのか。
ファルスが自分と同じダンピールと知っていたかも不明です。
少なくとも刺殺したはずの彼の登場に驚いていた事から、彼の正体については知らなかった。
それでも自らをクランに導いた存在なので、多少は心を許していた可能性は無いでしょうか。

男子寮のキャメリアからすらも「滅多に部屋から出てこない」と揶揄される引きこもりの
マリーゴールドがファルスの名を知っていた事や、リリーを噛もうとした際に眼前で彼女を
ファルスに連れていかれたにも関わらず、彼自身にはまだ憎しみを見せなかった事からも、
イニシアチブによる隷属抜きに、多少なりともファルスの存在が心にあったのかもしれません。

しかし、マリーゴールド自身が「繭期をむかえクランに送られた」と述べている時点で、
記憶改ざんで自分がファルスに連れてこられた事も忘れている可能性が高いと考えます。
(※作中で触れなかった事から、同時に母親殺しの記憶も消されたのかもしれません)

さらに彼女が「たった1人の大切な友達」と呼び執着を見せるのはリリーだけ。
この事から、マリーゴールドにとってファルスは「何となく知ってる男子寮の誰か」程度の認識、
あっても「他の生徒と違い、私に石を投げない男子」くらいのものだったのでしょう。

結果、彼女は大好きなリリーを惑わすスノウを殺す邪魔をしたという理由で
ファルスを刺殺してしまうわけです。(実際には死んでいない)

また、マリーゴールドはファルスと同格のイニシアチブを持ったスノウにより、
ファルスに消されていた彼女への殺意の記憶を呼び戻され、スノウを刺します。

その時に戻った記憶とは、「スノウへの殺意の記憶」だけなのか、
上記を含めた「ファルスに消されていた、200年間すべての記憶」なのか。
もしもそうであるならば、死に際にファルスへ告げる「あんたも私と同じ可哀想な人・・・。」
というセリフから受ける印象も変わってきます。


・マリーゴールドはイレギュラー持ち?


彼女は作中でリリーに笑わないで聞いてと前置きをした後に、
「私ね、ずっと夢を見ている気がするの。皆が同じ夢の中にいるんじゃないかって。」
と予感めいた事を述べており、ある意味でその内容は当たっていました。

ちなみにソフィも「TRUMP」にて様子を心配して話しかけてきたウル・デリコへ
「夢を見ているみたいだった。遠い未来、廃墟になったクランで皆の事を話していた。」
とこれまた予感めいた事を呟き、これはズバリ遠い未来で的中していました。

「SPECTER」ではサトクリフが触れた相手の死を予言する能力。
「二輪咲き」ではシルベチカが自らの死を予言する能力を見せました。

これらは総称して「イレギュラー」と呼ばれ、繭期で鋭敏になった感覚が齎すもの。
とすると「予言」という共通項がある事からマリーゴールド、ひいてはソフィ(ファルス)も
イレギュラー持ちだった可能性が少し出てきます。
だとすればダンピールにもイレギュラーが発症する実例になりますね。

ただソフィとマリーゴールドは、自身の命運(不死になってしまう・焼け死ぬ)などを
詳細に予言できた訳ではないので、そこは純血種とダンピールとでイレギュラーにも
精度差が出るのかもしれません。

そして、もう1つ自分がマリーゴールドにあったかも知れないと考える能力は
これまたトンデモ理論になりますが「触れた相手の心を読む能力」です。

マリーゴールドがクランに来てから本編の200年の間どこかで、彼女はリリーに心を開きます。
きっかけは、クラン内で苛められていた彼女にリリーだけが「大丈夫?」と手を差し伸べた事。マリーゴールドはその手を取ろうとし、躊躇した後に止めますがリリーは構わず手を取ります。
この時の感動をマリーゴールドは、下記のように歌い上げます。

「あの子だけがこの手に触れてくれた、私に優しく微笑んでくれた」
「彼女の手と手が触れた時、私に生きる意味ができたの」
「彼女の心に触れた時、私の命は意味を得たの」

この「彼女の心に触れた時」は普通に解釈すれば、リリーの優しさに触れて心を通わせた。
という意味合いになりますし、私もそう思っていました。

しかし長らく人間に迫害され、クランの生徒からも迫害を受けていた彼女。
クランの自己紹介でも「みんな大嫌い」と述べる程、他者への不信が強い存在です。

そんな彼女がただ1度、手を差し伸べられただけで他者へ心を開くでしょうか。
気まぐれの優しさ、ええかっこしいの憐れみを裏に隠した行為だと思う事はないでしょうか。
それにも拘わらず、マリーゴールドはリリーの手に触れ感動を覚えた。

それはリリーに触れ心を読んだ結果、そこにあったのが「嘘偽りの無い優しさ」だった。
だからこそマリーゴールドはリリーを信頼し、心を開いた。初めて見つけた信頼できる他者。

それ故に、これまでの自分を殺す人生が終わりを告げて

「彼女の手と手が触れた時、私に生きる意味ができたの」
「彼女の心に触れた時、私の命は意味を得たの」 
となった可能性はないでしょうか。

さらにマリーゴールドはクラン生の前で移動する時に手を強く握っていたり、
スカートの裾を強く握りしめるなど、とにかく手を相手に触れないようにしています。
それは相手に触れると、相手の自分への軽蔑・憎悪が伝わって来て辛いから。

加えて、産まれた村での過剰なまでの迫害。
あれはダンピールであると同時に、この稀有な能力を恐れられた可能性も。
だからこそ「人の世に禍を齎す者」「忌むべき子供」とまで言われたのかもしれません。

普通に考えれば、手を触れないようにしているのも心理的な緊張や防衛本能。
他者への不信から、接触を極端に嫌っている。
何よりも、迫害され続けた自分の手は汚い物、と思い込んでしまっているから。
上記が正解だと思います。私の説は完全なるこじつけに近い物があります。
しかし、後発の「SPECTER」「二輪咲き」にてイレギュラーという
能力が登場してしまうと、どうしてもそれに絡ませたくなりこの説を出してしまいました。


下記が最後になります。

何故、クラン生には姓が無いのか。(補足考察)

あの世界ではソフィ・アンダーソンを初めとして登場人物には姓と名があります。
しかしクラン生に姓(名字)は無く、示し合わせたように花の名前だけを持っている。
これはファルスがクラン生を噛んだ時、元の姓名を記憶から消し去った後に
あだ名として花の名前を与えているのだと思っていました。

しかし、マリーゴールドは噛まれる前から「マリーゴールド」という花の名を持っていました。
(自己紹介で自分から「マリーゴールド」とは名乗りませんでしたが。)
と、すると上記の「記憶改ざんしてあだ名を与えてる」説は間違いという事になります。

ただ、マリーゴールドはファルスがクランに連れて来た存在。
母親を殺し人間社会を捨てクランで生きていく事になった際に、元の名前を捨て
ファルスが与えた「マリーゴールド」という名を受け入れた可能性も
僅かに存在しているのかもしれません。

以上、全てを読んで下さった方がいらしたならば本当にありがとうございます。
長文の上、整合性に欠ける話ばかりを連ねてしまい申し訳なくも思います。
事の真相が明らかになるのは何年後かも分かりませんが、気長に待ちたいと考えております。
その為にも長生きしないと・・・ですね。

PS: リコリスは彼岸花ですが、ポピュラーな赤以外にハニー色もあるようです。
はるなん演じるリコリスに彼女のメンバーカラーがある事を知り嬉しかったです。
彼岸花は別名、死人花。 ん・・・やっぱりリコリス=霊体説か?   

リコリスハニー