俺は歩道橋の上で考えた。
思い当たるところはすべて探した。
マイちゃんが働いている店にも行ったし、二人でよく行くカフェやカラオケ店にも行ったがマイちゃんは見つからなかった。
途方にくれていたその時、俺のiPhoneに着信があった。画面を確認するとマイちゃんからの電話だった。
「もしもし!マイちゃん!今どこにいるんだよ?」
「教えなーい。ノーヒントです」
「そんなこと言わないで、ヒントちょうだい!!!」
「しょうがないなーヒントは観覧車かな。じゃあ切るよ」
「あっちょっと!!!」ツーツー
ヒントを聞くことができたが観覧車がある場所って・・・・・知ってるとおり東京にはたくさんの観覧車がある。この中からマイちゃんが行きそうな観覧車は・・・・
俺は走り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お台場パレットタウンに着いた俺はすぐさま大観覧車に向かった。
俺の勘は見事に当たった。
マイちゃんは観覧車入り口の前のベンチに座っていた。
「よくわかったね。ここにいることが・・・・・」
気取っているが、目が真っ赤だ。先程まで泣いていたのだろう。
「まさかお台場にいるとは思わなかった。ミサちゃんか翼ちゃんのところにいると思ってた」
「行こうとしたけどミサとばっさーは仕事があったからやめたの」
二人の間に沈黙が流れる。
「乗ろうよ、観覧車に」
「えっ・・・・・」
「一緒に乗ろうよ」
俺は手を差し出す。
「うん・・・」
マイちゃんは俺の手を握った。
俺たちは入場ゲートをくぐった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「「あのさ・・・・」」
「俺が先に言っていい?」
「いいよ・・・・・」
「今日は本当にごめん!怒ったりして!」
俺は頭を下げてマイちゃんに謝った。
「リュウくん、頭あげてよ。私こそごめんね。構って貰いたくて変なことしちゃって・・・・」
マイちゃんは頭を下げた。
「マイちゃん、もうすぐ上だね・・・・・・。」
「うん・・・・」
ゴンドラが一番上に着いた時、俺たちはどちらともなく、キスをした。
観覧車から降りたあと、俺たちは手を繋ぎながら家に帰って、俺はすぐに台本を書き、夕食を食べ終え、テレビを見てお風呂に入った後、二人でベッドに入り眠りについたのでした。
おわり
いいね!も良いけど皆様の"コメント"をお待ちしてます!