サブリエル・マティアス vs ショージャホン・エルガシェフ | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
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アマの全日本選手権と被ってしまっていたので観れていなかったこの試合( べナビデス vs アンドラーデのアンダーカード、IBFスーパーライト級タイトルマッチ )今頃鑑賞。 ボクシングファンがメインよりも楽しみにしていた スーパーライト級 パンチ力 世界一 決定戦です。 皮肉にも マキシム・ダダシェフの悲劇 以降、当ブログ管理人が追う事になった暴れ馬マティアス( マシアス→マティアスに表記統一 )、 質は違えど一時期のエドウィン・バレロにも通ずるパンチの恐怖を見せているこの男 … 対するは、 こちらも負ける姿が一切想像出来ない凄まじき旧共産拳を持つ超人エルガシェフ。 アマチュア時代は あの ギヤソフ に勝った事もあるウズベキスタンが誇る強豪です。 ちなみにマティアスが19勝1敗19KO、エルガシェフは23勝20KO無敗。





▼ サブリエル・マティアス vs ショージャホン・エルガシェフ







初回から遊びゼロで殺傷力全開の豪拳を次々と刺していくエルガシェフ ! あのマティアスが吹っ飛ばされるシーンを見たのは初めてかもしれない … 単発のパワーではエルガシェフ、ボディワーク、フットワークのスキルでも上回り、序盤のペースは掴んだかに見えたが … マティアスの躰の強さは異常。 あれだけの攻勢を受けてもほとんどダメージを感じさせず、 不死身のモンスターの如く ひたすらエルガシェフの目の前まで迫ってくる。





エルガシェフのどんな強打を浴びても、 まるで何事も無かったかのようにプレスを掛けてくるマティアス … 3Rからは、いつものコツコツダイヤモンド地獄コースの始まりです … 前進しながら足と拳を連動させており、打法としては多軸要素も含んだ躰操作なのですが … とにかく独特 … 躰の捻転は大きく用いずウォークオンで歩を進めるのと連動させた上腕回旋にて拳の重みをダイレクトにインパクトポイントに持っていく … この打法は、 アズマー・ネルソンやビクトル・ラバナレスを彷彿とさせるものです。





更にマティアスはアッパーやストレートに縦拳を上手く混ぜてエルガシェフのガードの隙間に連続してダイヤモンドハンドを滑り込ませていく … あのエルガシェフがみるみる内に削り取られ弱っていく … 俄かに信じ難いシーンだが、 現実だ。 6R、 ついにエルガシェフがギブアップ ! … ジュケンバイエフ戦の衝撃、 再び … マティアス TKO 勝利です ! このボクシングスタイルで どこまで行くのだろう … 同級他団体王者とは、 ローランド・ロメロ、 テオフィモ・ロペスの順に相性が良く、 デビン・ヘイニーが一番相性は悪いでしょうか … が、 これまでマティアスがリング上で見せつけてきた衝撃・惨劇を思えば … 誰とやったとしても 何が起きてもおかしくはないのかな … と思います。













◎ 結果:マティアス 6R TKO勝利