全くチェックしてなかったのですが、 知り合いに教えて頂いて驚いたライト級随一の小兵ファイター、 イサック・クルス 。 前戦で 二度の世界挑戦経験のある ディエゴ・マクダレノを1RKO に処して名を上げたメキシカン突貫ファイターです。
▼ イサック・クルス / ハイライト
クルスは噂通りの突貫ファイターでした。 163㎝というライト級では異例の小ささですが、 相手に怯む姿勢は皆無 ! 全ての試合でKOを狙いに行っています。 既に “ ミニタイソン ” というニックネームが付いておりますが … 正直言うとタイソン的要素は 小さい事とファイタースタイルであるという事だけ。 タイソンのようなヘッドムーブも無ければシフトウェイトも無い。 シンプルに 生粋の殴り屋であり、 昭和を感じさせる武骨なド根性ファイターなのです。
▼ イサック・クルス vs マシアス・ロメロ
しかしながら今回はWBA挑戦者決定戦という事もあって、 無敗の強豪が対戦相手にセットされてしまいました。 現IBFラテン王者であり、 卓越したアウトボクシングスキルを誇るアルゼンチンの全勝無敗戦士マシアス・ロメロが相手です。
ここでもクルスの戦術はいつも通りです ! ロメロのアウトボックスには些か手を焼きましたが、 12Rフルに前に出続け手を出し続けられるスタミナを証明する事が出来ました。 しかし … 現段階で世界戦レベルとは全く違うレベルにあると感じてしまうのも … 確かで … コミーやイースターJr. にも勝てる要素は少ないと感じますし … 剛腕暫定王者ローランド・ロメロにも この戦い方で挑むならカウンターを被弾しKO決着で敗退する可能性も … ジャーボンタ・デービスやテオフィモ・ロペス、 ロマチェンコらとは同じ土俵に立つ所まで行けないような気がします … 。
〇 結果:クルス 12R 判定勝利 3-0 ( 118-109、115-112、114-113 )