ライトヘビー級ホープ、 ロシアのウマル・サラモフ。 アマでの経験は正直分かりません。 ただ、 ロシアのアマの場合、 国内の凌ぎ合いが厳しすぎて、 世界レベルであっても国外に出れないボクサーも多く ( コバレフもそう ) アマ戦績だけでは実力は測れません。 事実サラモフはプロ転向後はロシア国内を勝ち進み、 アメリカ上陸後も強豪とだけ戦い、 そのほとんどに勝利しています ( ダミアン・フーパ―とのIBFインタータイトルマッチで1敗 )
ここまでのプロキャリアで、 IBOライトヘビー級ユースタイトル、 WBOライトヘビー級ユースタイトル、 WBO欧州ライトヘビー級タイトルマッチ、 IBO世界ライトヘビー級タイトル、 WBOインターナショナル、IBF豪州ライトヘビー級タイトル、 これだけのタイトルを既に獲得しています。
▼ ウマル・サラモフ vs ブライアン・ハワード
この試合はIBF北米タイトルマッチとして認定。 相手のハワードも13勝1敗の強打者です。 しかしサラモフのボクシング幅の広さ・立ち回りの上手さの方が1枚も2枚も上手。 サラモフは徹底した危機管理でハワードの強打をスレスレでバックステップ → アタック。 左前手を触覚に時にロー & ワイドスタンスを駆使し、 ピンチらしいピンチはほとんど事前回避。 ストレングスの強さは感じませんが、 ロシア系の選手とは思えないほどボクシングが柔らかい。 攻防見事な柔軟性でハワードの硬い攻めを受け流す。 ラストは見事な距離感からの右クロス … オーソではありますが、 好戦的でありながらも その柔らかくスキルフルなボクシングは往年の カルザゲ を彷彿させるもので … 個人的にお気に入りの選手となりました。
結果:サラモフ 9R KO勝利
▼ ウマル・サラモフ KO集 ( 後付け )