アルベルト・ゲバラ vs エマヌエル・ロドリゲス  -  ハイライト動画 | R I N G C H E C K !

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これは是非 フル でも観てみて下さい … 。 アルベルト・ゲバラは、山中慎介選手とやったあのゲバラです ( ペドロ・ゲバラの弟 ) 26戦24勝2敗でこれまで山中選手とサンタクルスにしか負けていない言わずと知れた世界レベルの強豪です。











しかし今回注目するのは、エマヌエル・ロドリゲス ↑ ( 画像左 ) の方です。




プエルトリコの元トップアマであり、2010年のユースオリンピック、ユース世界選手権メダリスト。ただしロンドンオリンピックへは出場出来ず ( ガソリンが付着した自分の体に火が燃え移るという事故 に遭う → その怪我の影響などにより、当時17歳だった ハビエル・シントロン や、北京オリンピックでソムジットと争ったエディ・バレンズエラらに国内で敗退 → オリンピック進出を阻まれている ) このロンドンオリンピック予選敗退を気に2012年プロデビュー、現在14戦全勝10KOのパーフェクトレコード。これまで既に、WBA、WBC、WBOの三本の中南米タイトルを獲得しています。





▼ アルベルト・ゲバラ vs エマヌエル・ロドリゲス






ロドリゲス、非常に抑制の利いたソリッドパンチャーで攻撃型のボクサーファイターとして完成度が無茶苦茶高いです。




完全無欠だったミニマムの頃のロマゴンを彷彿とさせるようなキビキビと抑制の利いたフットワーク、ヘッドスリップ&ステップイン、パンチのフォームもコンパクトで無駄がなく、ガードへの戻しも実に素早く、攻防正確無比でテクニカル、 隙がない。




パンチも上体をしっかりとブロック化して放つタイプのパンチで、コンパクトな軽い連打でも一発一発は硬そうです。一軸の左ダブルも一切ワイルドな所作がなく、機械のように正確で強力。ジャブに被せる右は二軸の柔らかい所作が複合された見事なスリップカウンター。




ゲバラを吹っ飛ばしまくった山中選手のゴッドレフトのような衝撃とはまた別の種の正確無比なパンチ。あれほどの瞬間的な爆発力はありませんが、一定の心拍を平均的に保つボックスから坦々と放たれるロドリゲスのパンチ … コツコツと相手の内部を削り破壊していく類のパンチですね。




ゲバラがフルラウンド戦い抜いた事が逆に驚きでした。個人的にはフルマークでロドリゲス。これは強いです。