WBO正規タイトル戦。 王者 マクダレノ 、 暫定王者 ドグボエ の これまた興味深い組み合わせ。
ニュースサイトはまだ “ ドビ ” 表記も多いのですが、 Wiki はもう “ ドグボエ ” なので … そろそろドグボエ表記に ^
▼ ジェシー・マクダレノ vs アイザック・ドグボエ
まずは単純に凄い試合でした。 ダウンの応酬があり、 どちらのパンチもソリッドで甘くなく ( 特にドグボエの5Rの右カウンターは今研究している喧嘩四つでのオーソの右打法に近い物で本当に興味深い一発でした。 ) 、 トップアマ上がりの技巧も高次元で交錯する内容の濃い世界戦。
あと、 この試合で特に感じたのはドグボエという選手の “ そこはかとない特異性 ” です ^
一見すると普通のオフェンシブでパワフルなボクサーファイターなのですが … 骨盤設定や足の角度設定、 打法など、 どこかアフリカンというよりフィリピーノっぽさがあり … 加えてフットワークの足運び … このグライディングの “ 音の無さ ” たるや … キューバンのトップファイター達のそれに近い … それでいてそれをアウトボックスではなくインファイトのリングカットやサイドプレスに重用するという … 。
もう一つ気になったのが、 ドグボエ独特のタイム感。 今回の両者の間で一定のテンポでリズムキープ出来ているのはマクダレノの方で、 グルーヴィで噛み合うボクシングが出来るのも実はマクダレノの方。 ドグボエのボクシングは不思議な複合変拍子でポリリズミックなのですが、 パンチはバチっと合わせてハマる独特なタイム感を持っているんです。 ここら辺はアフリカンやキューバンの選手に脈々と流れる血が齎す能力なのかもしれません。