アーノルド・ケガイ  -  スタイル研究 | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
知り合い・近親者向けに書いています。

 


アーノルド・ケガイ

( アルノルド・ケガイ 、 正しい読みは “ ヘガイ ” みたい )

本日プロ8戦目を見事TKO勝利で飾った、

ウクライニアン ボクサー ( 高麗人系かキルギス人系 ? )







( ※ オフィシャルサイト あり ← ※ やはり韓国系のよう ) 

今年春のロシアでのプロ興行における ホープ対決 で、

チラッとだけ紹介した選手ですね。





ウクライナではジュニア期から キックボクサー ( ナックムエ ) として活躍。

アマチュアムエタイでは名の知れた存在でした。

主に I.F.M.A ( 国際アマチュアムエタイ ) 戦線に参戦。

世界選手権で活躍していた頃の動画が ↓ こちら。






▼ アマチュアムエタイ世界選手権 2009






▼ vs アマチュアムエタイ世界選手権 2009 準決勝






▼ アマチュアムエタイ欧州選手権 2010 準決勝






▼ アマチュアムエタイ世界選手権 2010 準決勝






▼ アマチュアムエタイ欧州選手権 2011 決勝






アマチュアムエタイでは世界トップクラスの技術を誇り、

数々の大会で実績を残してきました。




その後、やはりキックの軽量級には、

プロでの欧州・世界戦線での活躍の場が少ない事もあり、

元々練習していたボクシングに本格転向。




アマチュアボクシングでも活躍し、

WSBのウクライナチームにも選出されるほどの選手に。




キックボクサー時代は 当日計量での

フライ ~ バンタム級だった為、線の細さを感じましたが、

ボクシング転向後は身体をビルドアップさせ、

リカバリーも踏まえ Sバンタム級を選択。

肉体改造は大成功で、アジア系の人種でありながら、

ゲルマン系、ネグロイド系に対抗出来る分厚い身体に変身、

アジア系として フィジカルの強さはズバ抜けてます。







太い首、分厚い胸板。

日本やメキシカンのボクシングスタイルでは

邪魔になる部分とも取れますが、

旧共産圏ハイテクボクサー達は皆この部位を鍛えに鍛えます。

ケガイも当然、このフィジカルを活かすための

旧共産圏独特のボクシングスタイルを習得しています。






▼ アーノルド・ケガイ vs ラウフ・アガエフ






▼ アーノルド・ケガイ vs チンギス・ウール






▼ アーノルド・ケガイ vs スユンベク・キルギスベフ






▼ アーノルド・ケガイ vs ムハメド・カフィゾフ






▼ アーノルド・ケガイ vs アンドラニク・フロヤン






▼ アーノルド・ケガイ - ハイライト






まだフィジカル頼りの部分はありますが、単純に強さを感じさせる。

未知数な面は多々ありますし、これからの選手ではありますが、

プロキャリア 1年半の現時点では かなり高いレベルにあります。

上体変化、多軸性のあるハイテクボクシングに加え、

旧共産圏特有の剛拳も持ち合わせている。




特筆すべきテクニックは多彩なフェイント。

防御を誘って自らのオフェンスに繋げるだけでなく、

相手のパンチを引き出してカウンターにも繋げている。




パンチの照準精度も総じて高いです。

インスタで ロマチェンコボール をやってましたが、上手い。

最後に練習動画も貼っておきます。





▼ アーノルド・ケガイ - トレーニング






アーノルド・ケガイ、

キック上がりの旧共産圏選手に共通する、

強い身体と 確かな地力を感じます。

さて、Sバンタムで世界戦線に上がってくるのか、どうか。