IBF世界バンタム級タイトルマッチ。
当ブログ大好物王者ハスキンス に挑むのは、
エリック・モラレス、ディエゴ・モラレスの弟、イバン・モラレス。
ヒメネス戦でズッコケてしまった三男坊 …
▼ リー・ハスキンス vs イバン・モラレス
1Rから距離とペースを掴んだのはハスキンス。
相変わらずのダラリと下げたガードから
ロー&ワイド・スタンス、骨盤はやや立たせた型、
変則スタイルの世界王者としてはバネが足りなく、
多軸を用いるもブレが見られるが、
モラレスよりは遥かに上を行く強打。
岩佐選手の鼓膜を破裂させたパンチです。
この強打を絶妙な間合いから先に当て、
モラレスの返しに対しても即座にカウンターを被せる。
結果 必ずハスキンスのオフェンスで終わる形を作る。
ここ数戦のハスキンスを見ていると、
単なるハメドコピーではなく、
己の身体能力に合わせてシュリンク&フィットさせた
よりシンプルなハスキンス・スタイルを完成させつつあります。
一方のモラレスは名門の系譜ながら、言い換えれば
典型的な一軸メキシカンのサウスポー。
ハスキンスの変則スタイルや独特の間合いは
さすがに分かっていたと思うが、余りにも無策。
もっと右ジャブのリードを付いて、ハスキンスの間合いを崩し、
ハスキンスの上体スウェーの効かないボディを狙って、
後半のハスキンスの動きを落とすために
序盤から計画的に削って行くべきでは ???
モラレスが何もしないまま、前半はハスキンスのペース。
ただ、ハスキンスも強打を当てた後、追撃がなく、
モラレスを削り取るまでのダメージは与えられない。
タフネスは持っているモラレスが前に出てくると
どうしてもクリンチの展開が増える。
観客も弛れてきて、ブーイングも聞こえ出してくる。
なんとか違う展開に移って欲しいものだが …
動画32分くらいにフランプトンがコメント。
「 モラレスはペースアップが必要、ハスキンスの方が見栄えが良い 」
言葉に釣られるように若干ペースアップしたモラレスだが、
“ 何が何でもハスキンスからリングジェネラルシップを奪い返してやる! ”
という決死の覚悟がまるで見えない !!!
兄貴達と基本スタイルは同じなのですが、
兄貴達と一番違う所はそこなんじゃないかと。
個人ブログなので好き勝手言わせて貰ってますが …
観客のブーイングを真摯に受け止めて欲しいですね。
そしてチャンピオンのハスキンス、
ハメドコピーを脱却し自らのスタイルを作りつつあります。
ただ、元々の優しく紳士な性格が邪魔をしているのか、
キラーインスティンクトにやや欠けるというか、
そこが、それこそ本家ハメドなどのレジェンド達と比べると
物足りない点でもあります。
( 岩佐戦は良かったのですが )
最後に一言。
山中チャンプと !!!