▼ サンタクルス vs マルチネス - KOシーン
フルでも見ましたが、
サンタクルスは現在、一軸メキシカンの最高峰では。
フレームもリーチもあるので中心軸の回転だけで
キコ・マルチネスほどの猛者レベルでも中盤までにストップしてしまう。
同時に打ったとしてもリーチ分サンタクルスのパンチが
先に届き、重く削り取る事が出来ています。
確実に相手に深いダメージを与えていく事の出来るパンチ。
アッパーやボディの打ち分け方も素晴らしい。
序盤はマルチネスのプレスをボクサーファイトで いなしながら
合間に有効打を重ねていく上手さも見せる。
ディフェンスはブロッキング中心なのですが、
そこからの左フック、右ストレートの返しが抜群の当て勘で、
どれもマルチネスのパンチのインサイドから急所を射抜いています。
ナチュラルに攻防一体のスタイルが構築されている。
マルチネスもやはり打ち合いには自信があるのでしょうが、
サンタクルスを相手に真っ向から打ち合うのであれば、
超接近戦を選択するなり ポジショニングを精査しなければ
打ち勝つのは至難の業でしょう。
仮にフランプトンとサンタクルスが対戦する事になったとして、
フランプトンがロー&ワイド・スタンスを上手く用いたとしても、
サンタクルスはマレス戦のように中盤までに距離感を掴み
はっきりと差を付けて試合を終えるでしょう。
サンタクルスを最も苦しめる選手を挙げるとすれば、
ジョニゴンを完璧な一軸殺しで粉砕した ゲーリー・ラッセルJr. でしょう。
( アマ時代にもサンタクルスはゲーリー・ラッセルJr. に負けている )
… さて、最後にこちらの映像。
▼ サンタクルス - 公開練習
こちらのミット動画、 オーセンティックながらも
力強く美しいサンタクルスのパンチをじっくり堪能出来ます。
一軸から真っ直ぐ伸びるストレート、
腰とパンチが見事な同機で回転するフック、アッパー、
いずれのパンチも距離が長く、 強い。
アッパーやボディフックの鋭角さ など、
メキシカン好きには たまらない内容なのではないでしょうか。