ウルトラマンと「正義」の話をしよう/神谷和宏
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ウルトラマンと言えば、日本を代表する特撮TV番組であり、子供たちの永遠のヒーローだと思います。

子供の頃、ウルトラマンを観て育った大人たちの中にも未だに根強いファンもいらっしゃると思います。


ウルトラマンは絶対的に子供たちのヒーローであり、人類の味方だ-


果たしてそうなのか。


ウルトラマンは確かに人類のために、時に怪獣を葬り、ときに異星人を追い返します。

しかし、怪獣が一方的に地球を襲ってきたのか?ただ自然の中でひっそりと誰にも迷惑をかけずに暮らしていたとしたら?

異星人がもし、地球の何らかの行為に対する報復行為での地球襲来だとしたら、一概に彼らを責められるのか?


つまり、立場や状況、更には時代背景や条件が違ってくれば「正義」はいとも簡単に変わるし覆る。

それは大勢が支持するからといって「正義」ではないということもありえる。


この本を読むと、いかにウルトラマンという作品が問題提起に満ちた作品であるかがわかります。

僕も子供の頃、ウルトラマンが好きでした(特にタロウ)。素直にもう一度観たくなったし、作中に挙げられている作品は問題意識を持って観てみようと思います。


そうそう、この本の一番の特徴を書き忘れていました。


特徴というか、大事なことなんですが、この本の著者は神谷和宏さんといって、中学校の教師をされています。

そう、かの有名な「ウルトラマン授業」の先生であります。


問題提起に満ち溢れた「ウルトラマン」シリーズを学生たちに授業の一環として魅せ、色んなことを考えてもらい、先生や生徒同士感想を言い合ったりすることで、何が善で何が悪か、正義は本当に正義なのかなどを深く考えるキッカケにされているそうです。物凄く受けて授けてみたい!

あと、先生がいかにウルトラマンを愛しているか、その深さも伝わってきます(笑)←失礼じゃないかな?^^;



大人になってもう一度観る「ウルトラマン」、どんな感想を抱くのか面白そうです。


最後に背表紙にある、ウルトラマンエースのセリフを引用して終わります。


「優しさを失わないでくれ。


弱いものをいたわり、互いに助け合い、


どこの国の人たちとも


友達になろうとする


気持ちを失わないでくれ。


たとえその気持ちが


何百回裏切られようと-」