住民の2割が生活保護を受ける大阪市西成区の西成区役所では1日、毎月1回の保護費の現金受給があり、早朝から受給者が長い列を作った。生活保護をめぐる詐欺事件の摘発が相次ぎ、「摘発は当然」との声が上がる一方、周辺では受給者と金をやりとりする業者らしき姿もあった。

 足のけがをきっかけに2年前から受給している男性(64)は「もらったお金はちゃんと生活費に使わなあかん。わしらを商売道具にするなんて汚いよ」。

 男性は3畳一間の福祉マンションに住んでいたことがあるが「家の条件が良くても悪くても、このへんの生活保護受給者向けの家賃はどこも(最高限度額の)4万2千円。がめつい家主が多い」と憤る。

 区役所には、受給者に借金などを回収しに来たとみられる業者の姿も。客のツケを回収しに来たという飲食店経営者の男性(52)は「前は家賃を取りに来る業者もいたが、最近は目立たない。貧困ビジネスに厳しくなったからとちがうかな」と話した。

 区役所の生活保護担当職員は「摘発は当然。本当に保護が必要な人たちのためにも制度を守らなければ」と厳しい表情だった。

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