◆作品概要
- 1995年公開のSFホラー
- 監督:ロジャー・ドナルドソン
- 異星生命体のDNAと人間のDNAを組み合わせた“ハイブリッド存在”が暴走する物語
- クリーチャーデザインは『エイリアン』で有名なH.R.ギーガー
◆ストーリー詳細(ネタバレ)
1. 異星からのメッセージ
SETI(地球外知的生命体探査)が宇宙から2つのメッセージを受信する。
1つ目
→ 人間のDNAの弱点を補う“有用な遺伝子情報”。
人類はこれを善意だと解釈して研究を始める。
2つ目
→ その遺伝子を使って作るべき新生命体の完全な設計図。
政府は極秘プロジェクトとして、メッセージ通りに人間と未知の遺伝子を融合した胚を作成する。
2.ハイブリッド生命 “シル” の誕生
生まれた少女は 「シル(Sil)」 と名付けられる。成長が異常に早く数か月で10歳ほどに到達。
研究者たちは彼女の生態がコントロール不能になると判断し、プロジェクトの中止とシルの処分を決める。
しかし、シルは自分が殺されることを察知し研究所を脱出。
3. 急速な成長と“本能”の発現
逃亡中のシルは、短時間で成人女性の姿へと変態する。外見は完全に人間だが、本能は“種の繁栄”に特化したものへと変化。
- 自分の子孫を残そうとする本能
- 敵対者に対する高い攻撃性
- 身体を瞬時にクリーチャー形態へ変化できる
- 強い再生能力
4. シルを追う専門チーム
政府はシルを確保または殺害するため特殊チームを招集。
メンバー:
- プレストン・レノックス(対テロ工作員)
- ローラ・ベイカー博士(生物学者)
- スティーブン・アーデン博士(分子生物学者)
- ダン・スミスソン博士(心理学者)
- エイブル・クライン将校
5. シルと人間の接触・殺害事件
シルは外見が人間なので、街では普通に生活できる。しかし「繁殖に不適格」と本能的に判断した男性を 殺害 してしまう。
被害者の死体は、異常な攻撃痕跡と変形した体組織を伴っており、これはチームがシルを追跡する大きな手がかりとなる。
6. クライマックス:地下での対決
最終的にシルは街中で出会った男性と接触し一時的に妊娠状態に。しかしチームに追われ、廃工場の地下トンネルへ逃げ込む。
そこでは、
- 完全なクリーチャー形態に変態したシル
- シルの子供(短時間で誕生)
との戦いに。
激しい戦闘の末、チームは火炎放射で親子ともに焼却し、脅威は終わったかに見えた。
7. ラスト(余韻の残る終わり方)
焼却後の現場には、焼け残ったネズミが異様な触手を生やしている描写が映る。
→ シルの遺伝子が動物に感染した可能性を示す
→ 続編に繋がる伏線
