「何があっても守るよ。約束する……だから、戻って来いよ……ここに。」






自分を責めて暗い深海に沈んでいたような私の心に、少し光が当たったような気がする




ここに戻っていいの?




何があっても守るよと…

そんな彼の言葉が素直に嬉しい…




この人とずっと一緒にいたい




離れたくない





自分じゃない男性(ひと)のことで落ち込んでいるのに、まるで自分のことのように涙してくれた




ずっと抱きしめていてくれた




こんなぐらぐらと不安定な気持ちが光啓との日々で前を向けるようになるなら、そばに居て光を照らしていてほしい…





いま、身体が彼を欲し始めてる




こんな状態でも、大好きな人が抱きしめてくれていると触れてほしいと思ってしまう…




吉澤くん、こんな私でごめんなさい




あなたの事はちゃんと向き合うから…




今だけは…




力強いこの愛しい腕に愛されたいの…






「今だけ辛いこと……忘れさせて」



「……仰せのとおりに…」















~♪




「ん……」



光啓のスマホのアラームで目が覚めた



がっしりとした腕と胸に包まれている

素肌で世界一心地のいい体温を感じる



時間を確認するために腕を抜くと隣の彼も目を覚ます



「おはよ(^^)」



日「おはよ、少しすっきりしたみたいだね」



「うん、ありがとう」




ギュッ




日「このハグはお礼?」



「うん」



日「泉を元気付けるのがんばったからもう一個お礼頂戴??」



「もうっ…////欲しがりくん」




ちゅっ




日「しかと受け取った♡」



「朝ごはん…たべる?」



日「うん、一緒に作ろうよ」



「うん////」





キッチンに移動するとカウンター横のスピーカーのスイッチを入れる




日「BGM?」



「うん。今日は…そんな気分」



日「いいね、何聞くの?」



「そうやなぁ…」



日「!……ありがとう/////」



「この曲ね、口ずさんでるとすごいパワーもらえるんだ」



日「今の泉と同じような境遇だったからね、これ作った時(^^)」



「これだけじゃない…光啓の作る曲はほんとにすごいパワーがあるんやで」



日「嬉しいよ、そんな風に思ってくれて…恋人から言われるともっと意欲湧くよ」



「そっか…(^^)」



日「泉…」




ちゅっ…ちゅっ…くちゅっ




「ん…んふ…////」




控えめに流したBGM




あなたの声が元気づけてくれるんだ




大丈夫、俺がそばにいるよって




励ましてくれてるみたい




あなたの隣だったら…きっと大丈夫








「ねぇ、ハムサンドとたまごサンドどっちがいい?」



日「んー迷うな…じゃあたまご♡」



「じゃあ…半分こしよ?」



日「あーん♡(*´口`*)」



「自分で食べなさい////」



日「(๑˘・з・˘)」














単純な事ほど難解だ

正解があれば苦労しないさ

肝心な言葉を持った口は

ゆっくりとため息にさらわれた


「ジャンケンポン」「アイコでしょ」

引き下がる気無いお互いのエゴ

ピースを砕くグーに秘めた

包み込む優しさパーッと消えた

前を睨む強さと

泣き顔の狭間で右往左往

深呼吸…震えた胸

吸い込んだ空気が冷たくて


どうしたらいい

どっちならいい

どこへ向かうんだったっけ

足早に

走る度

追い詰められて


すっ転んで

泥だらけ

誰かがまた笑ったって

傷の跡も泣いた過去も

「強さ」と呼ぼう


愛し合いたい カナシミとも痛みとも

笑顔は少し遠くても 消えたわけじゃ無いだろ

何回だって踏みつぶされて生きよう

涙の先にEverything’s gonnabe alright



SKY-HI / 「カミツレベルベット