木曜日に、一本の電話がありました。
以前私がリハビリをおこなったRIPというメスのシェパード。
写真の置くにいる犬ね・・・
こいつは、獣医の先生を攻撃し、獣医が診察できなかったという犬・・
歯医者の女医さんに飼われていて、自宅の業者の出入りも、クリーニングのお姉さんたちにも襲い掛かっていくという・・・・
獣医から「MASUMIに連絡しろ!」と言われ、今では人も犬も全然OKになったRIP.
でも、問題は残ってたんですよ。
この飼い主のボーイフレンド・・・この人が「弱い。。。」
可愛がることと、教育することの区別がついてない男でして・・・
人をケガさせる!っていう危機感がまったくなく・・・
「RIPは人を噛まない!」という妙な自信を持ってる人・・・
(こういう人多いわ・・・まじで・・・・)
いやいや、噛んでるから・・・・
そう、その男から連絡があり、
「シェルターで見た、ハスキーシェパードミックスの雄を譲渡したい!」って・・・・
私はすかさず、「なんで??」って聞き返すと彼は
「すっごい綺麗な犬で、シェルターにいるなんて見てられない・・可哀そうだから!」って
いうじゃない???
そこで、私に犬を診断してほしいらしい・・・
彼はほぼ、毎日、彼女の家に行ってるし、
彼女の犬RIPは、この男性が大好物・・
この男性を守るためなら、なんでもやっちゃうという・・・・
飼い主とRIPだけなら、RIPも人襲ったりしなくなったんですよ。
でも、この男性がパックに入ると、RIPは激変・・・・
彼に近づくものは容赦しない・・・・
メルマガ読んでるひとなら、想像はできるでしょう??
はい、そこで私は、彼にふっかけます・・・
「犬を見に行くことは全然できるけど、RIPが絶対、あんたを守るよ!」と
で、犬同士の喧嘩がどれだけNASTYなものになるか、ケガをした犬がどれほど痛々しいか、
そして、極め付け
「新入りを先住犬に合わせて、仲良くしてね!で、犬たちが仲良くするとでも思ってんの??」
「あんたの考え方が変わらなければ、大事なRIPもこの犬もケガをすることになる!やめときなさい・・・・あんたには無理よ・・・」
とあえて、突き放しました。(爆
「うちにも6匹の犬たちがいるけど、最初から仲良くできたと思ってんの?」
「あんたが犬たちを守るという意識がない以上、あんたに多頭はハンドルできねーし・・」と
あえて、吹っかけてみたんですよ。
「2匹がうまく行かなかったら、その犬、シェルターに戻すの??戻された犬はどうなるか知ってるの??2度も3度も犬を傷つけることになんのよ!わかってんの??」と・・・
ちなみに、彼が欲しがってる犬は出戻りです・・・・一度譲渡されて戻ってきてます・・・
理由はわからん・・・・
そしたら彼が「責任が変わってくるんだな・・・・ありがとう、一晩考える!きちんと自分と向き合ってみる!」って・・・・
そうです、この彼は、「素直な男性」なんです・・・・
もともと、RIPは、隣人の家の庭に壁を乗り越え、隣の犬を大けがさせた犬でして・・・・
犬を襲う犬でしたからね。。
ま、うちでのリハビリで、犬とも遊べるようになったんですけど・・・
それも1年前の話・・・
で、次の日、彼から電話があり、「シェルターに一緒に来てくれ」と・・・
どういう犬か、RIPとどうなるか、私の見解を聞きたいらしく・・・
で、シェルターに行きましてね、雄のハスキー・シェパードミックス3歳とご対面しました。
この犬自体は、とてもいい子。バランスもとれてるし、人を読むことができる犬だし、人とコミュニケーションが取れる犬でした。
人間に挑戦的なことはしない、素晴らしい犬・・・・一人でこの男性が飼うなら、まったく問題ない犬ですね。。。
はい、私はすぐわかります・・・
問題はRIPです・・・こいつと一緒にさせる・・・
犬同士がどうこうではなく、
彼がやんなきゃダメなんですよ・・・
で、また、とことん話をしました・・クイズ形式ですね。。
RIPがこういう行動をしました、あなたはどうします??
逆にこの犬がRIPにこういう行動をとりました、あなたはどうします?
こういうことになりました、あなたはどうします??って・・・
(この効果は、下に張り付けた動画に出てます・・・)
なかなか彼も一晩で意識が変わったとみえて、「それは許可できない!」とか
「それはRIPが間違ってる!」とか・・・
ほぼ正解を出してきましてね・・・
「じゃあ、YOU!譲渡しちゃいなよ!」と、
彼は喜んで、この犬を引き出して獣医に連れて行きました。
てか、なんで私の許可を待ってるのか・・・・不思議・・・
で、後日、うちのヤードに連れてこい・・・・ってことで、(2匹)を別々に・・・
テンパメントテストをやって(マセクンと)、この雄犬の行動を把握して、時間差でRIPの登場。
もちろん、彼には隠れてもらいました。
去勢したばかりの雄のシェパード、名前はズースとなりましたが、ま、去勢したばかりとあって、雄にもメスにもセクシャルハラスメントはやりますわ・・・
それをRIPやマセ君の表情をきちんと読んで、嫌がっているかどうかを把握してきちんとしたタイミングで止めて、どのような犬のサインのときに、どう止めるのか・・・をきちんと学んでもらって、もちろん、RIPの飼い主の女性にも・・・
一回アグレッションがRIPにでましたけど、それは女性がRIPを固定したから起きたことであって、それも説明してね・・・
寒い中、1時間くらいですかね、、人間2匹と犬2匹を、私がパックコントロールしたという・・・
で、私の中で
「あ、この2人なら大丈夫・・・」と感じた時点で、
「連れて帰りなさい!この犬たち、大丈夫よ」と
自信をもって見送りました。
その夜の写真が上の写真・・・
きちんと犬同士がスペースをリスペクトしあって、小競り合いもなく、
昨晩届いた動画・・・ ↑
2人がきちんと、RIPのドミナントな行為をコレクションしてます!
お見事!あっぱれ!
なにより、彼が変わった!!!なんでもRIPを許していたのに
2匹になったとたん、きちんと2匹の安全を責任もって守ってます!
もちろん私、彼をほめちぎりました!
そして、感謝!
ズースを救ってくれてありがとう~!!
RIPの付きまといやドミナントな行動を、きちんとコントロールできてます!
動画、暗いけど、、、夜にこういう動画が送られてきて、感謝されて、犬たちが救われて、
冥利につきます・・・ほんと・・・
よくやったわ、、、、この男性・・・・
皆さんにはっきり言いましょう・・・
「犬のトレーニングなんてやめなさい!」
トレーニングが必要なのは、犬を飼ってる飼い主です!
犬をトレーニングしようという気持ちは
捨てなさい!
昔からこれ私のスタンスですが、
どーも、ぼんやりとしてますよね。私のスローガンが・・・
犬の運転技術に必要な知識を得て、トレーニングされなきゃいけないのは、飼い主だからね!
今日のこの話は、タイムリーなことに、私が叫びたかったことをわかりやすく書ける!と思い、
ブログに書きました。
犬や人への攻撃性があったRIPが変わったのも、ズースをパックにできたのも、
飼い主(人間)が正しい意識と知識を持ったからです。
私はズースやRIPをトレーニングなんかしてません!
飼い主たちをトレーニングしたんです。
(私はこのとき、RIPやズースに指一本触れてませんよ・・・)
あああ、今日は言いたいこと、はっきりかけて、気持ちいいっす!
リブログしてチョーだい!!!!マジ、拡散希望・・・
本日はこれにて!
今日は譲渡会です!!
では!