玉置 勝の文学ブログ

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玉置 勝が文学について書いています

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日本語では随筆と訳される文学がエッセイ。ここでは玉置 勝が自らの文学についての考えなどを紹介していきます。平安時代に書かれた清少納言の枕草子が日本最古の随筆、つまりエッセイと言われている。ちょっとエッセイの表現では違和感があるが、文学のくくりとしては国内で一番有名なエッセイは枕草子ということになる。

枕草子は同期時の平安時代に書かれている源氏物語とともに中古文学の代表とされている。表現技法が美しく、その物語性や内容から後世の文学に大きな影響を与えてきた。

日本の随筆をもう少し見ていくと枕草子から約200年後の鎌倉前期に書かれている鴨長明の方丈記、そこから約100年後に書かれた吉田兼好の徒然草が特に有名で、日本の三大随筆として扱われている。

平安時代の枕草子とは違い、鴨長明の方丈記と吉田兼好の徒然草は時代としては同じ鎌倉時代だ。しかし鎌倉初期と末期で100年の違いがあり、世界観が大きく違う。現代でいうところのエッセイはわりとライトなものが多いと感じないだろうか。

有名人の経験をつづったものなどが多いので、比較的読みやすく深い思索をともなったものというイメージは少ない。現代国内エッセイの多くは江戸時代の中でも後期に多く誕生した日記風随筆がもとになっていると言われている。

現代のエッセイのイメージになっているのはライトな江戸時代の随筆なのだ。玉置 勝としてはエッセイの語源となった作品は日本のものではなく海外のものなのはカタカナであることからもわかる。その作品は日本三大随筆の3作品よりも後の時代にできた作品で、フランスのミシェル・ド・モンテーニュという哲学者が16世紀に書いた随想録という作品で、フランス語でエセーとされるものだ。

日本の古典の随筆に分類されるものは当時の風景や自然、人々の生活などを語るものが多い。エセーの場合は当時の世の中を見ながら人間とは何かという根本的な思索に重きを置いている。どちらかと言えば哲学的に問いかける深い内容と言えるだろう。そのため後世のパスカルやデカルトと言った有名な哲学者にも影響を与えてきたのだ。