今週火曜日マチネでこちらの

ミュージカルを見て来ました。

 

昨日東京公演の千秋楽を迎えた

「カムフロムアウェイ」です。

 

1階入り口横には大きなフォトゾーン。

…があるけど、韓国と違って日本だと

ボードの前に立って撮影する人はおらず^^;

皆さん一定の距離からボードを撮影してました^^

もちろん私もその一人…

 

その横には

あの日に何があったのかを記録したボード。

 

あの日…とは2001年9月11日=「911」。

ニューヨークの貿易センタービルに

航空機が激突するという恐ろしいテロが起きた日。

 

あの日テロ事件によってアメリカ領空が閉鎖され

アメリカに着陸するはずだった飛行機のうち

38機の飛行機がカナダのニューファンドランド島

にあるガンダー国際空港に着陸。

人口1万人足らずの島に7,000人もの乗客が

やってくることになり、島民はその対応に追われることに。

不安やストレスを抱えた乗客たちと

彼らを温かく支える島民たちとの

5日間のドラマを描いた実話を元にした

ミュージカルがこの「カムフロムアウェイ」。

 

あの日、あなたはどうしていたでしょうか?

私は家で夫とその知人と一緒に

テレビを見ていました。

ニュース速報が入ったのでチャンネルを

NHKに変えて驚いて生中継を見ていると

その映像に2機目の飛行機が><

遠く離れた日本からでもショックを受けて

見ていたのを鮮明に思い出します。

なので、ミュージカルが始まってすぐに

当たり前のことなのに

ちょっと驚いてしまったことがありました。

それはあの事件が朝起きていたということ…

何の変哲もないガンダーの朝の風景から

始まるミュージカルを見ていて

あの事件が9月11日の朝起きたんだ

ってことに驚いてしまったのでした。

私が見ていたのは夜だったので…

(見ていた映像は確実に明るかったのに…)

 

もう一つ驚いたのは出演者の皆さんの歌声。

(お写真お借りしました<(_ _)>)

このミュージカルの出演者は12人。

どの方も有名ミュージカルの主演を担える

実力もキャリアも充分な方々です。

歌声も色々なタイプの方が混じってるし

この方々が全員で歌ったら

ちょっと耳心地が悪くなってしまうんじゃ?

と見る前は少し心配していたのです。

ところが蓋を開けてみたら

とても素晴らしいハーモニーでした。

公演を前に公開されていた稽古場映像や

インタビュー等で出演者の皆さんが

ガンダーの島民たちがしていたように

それぞれ支え合って稽古している

というようなことを仰っていたのですが

本当にその通りなのが舞台を見てわかりました。

 

これも事前に映像等で見たのですが

この作品は決まり事がすごく多くて

その動きを覚えるのが大変だと

いうエピソードがあったのですが、

これも本当にその通りで、

椅子やテーブル等を常に動かしてたり

衣装や小物を出したり入れたり

さらにダンスや所作も角度まで合わせていたり

これだけのキャリアの方々が

ここまで合わせることを求められるのは

他には無いだろうと思いましたが

それをやり遂げていらっしゃるところが

皆さんさすがだな…と思えました。

 

それだけの段取りに追われていても

しっかり芝居もしていらっしゃるから

何度も胸が苦しくなったり感動したり…

最初このキャスティングを見た時に

日本初演の作品だからスターを揃えたんだな

…と思いましたが、見てみたら

それぞれのキャラをその俳優さんが演じる

理由が感じられて納得でした。

 

日本公演に先駆けて昨年

韓国でもこの作品が初演されていて

音楽監督を「ウェルテル」のク・ソヨン監督が

務めていらしたので、どんな感じかな?と

気になっていたのですが、

この作品に関しては日本キャストで見て

正解だったとあちらを見なくても言える気がします。

 

東京公演は終わってしまいましたが

5月まで地方公演があるので

チャンスがある方は是非…