懸案だったオムモンテレポが

やっと終わったので…

先日BS朝日さんで放送された

映画「レ・ミゼラブル」を見ました~。

最近、映画と言えばミュージカル映画ばかり

見ている気がする私…(・・;)

(別にそんなにミュージカルが死ぬほど好き

ってわけでもないけど…なぜかそうなってる)

 

原作はビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」

なわけですが、こちらの映画は

原作小説の映画化ではなく、

ミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画版。

劇場という限られた空間で演じられるミュージカルの

スケールをぐぐぐっと大きくして、

また、劇場という空間では描けないディテールを

ぐぐぐっとクローズアップして作られています。

 

例えばオープニングの囚人たちのシーンや

仮釈放されたバルジャンが見た

外の景色のシーンはスケール感を持って、

ファンテーヌが身をやつしていくシーンや

バリケードが築かれるシーンでは

舞台で描かれなかったディテールを持って

描かれていて、想像力を働かせるしかなかった

舞台での背景をしっかりと感じ取ることができました。

 

私は普段洋物の映画やドラマを

ほとんど見ないので、あちらの俳優さんも

あまり存じ上げないのですが…

そんな私でも知っている俳優さんが

キャスティングされていて、

それぞれが役のイメージに良く合っていました。

 

中でも印象に残るのがマリウス。

マリウスは原作と比べてミュージカルだと

描かれ方がちょっと薄っぺらくて

キャラクターとして弱いのですが、

映画ではもう少しだけ深く描いてくれてる点と

俳優さんの表情が良い感じでした。

 

昔々に見た舞台はあまりに前なので

ほとんど覚えてないから除外するとして、

一昨年の舞台を帝劇で1回、

その後原作本を読んで、

さらに地方でもう1回、

で今回の映画鑑賞だったわけですが、

レミゼは回を重ねる毎に泣けてくる…

ということがわかりました。

 

正直、レミゼは壮大なお話で

登場人物も多すぎて、

話があちこち飛ぶうえにセリフがなく

説明される部分が少ないので、

いきなり全てを受け止めるのは難しい…

2回目、3回目になってそれぞれの人物の

人生や価値観に想いを巡らせる余裕ができると、

誰かに感情移入できたり、

バルジャンの気高い心に触れたり

できるようになる作品なのかな…と。

今回、映画を見ながら結構序盤から

グッときたり、ラストで涙が止まらなかったりする

自分がいてそう思いました。

 

今年はレミゼが日本で初演されてから

30周年の記念の年だとのこと。

これだけ長く続いているのは

どの曲を聞いても聞き覚えがある

名曲ぞろいの音楽のためなのはもちろん、

見る毎に深くレミゼの世界に入っていけ、

クセになってしまう中毒性のため

なのかもしれません…