近所の音楽酒場『ちんたをさんち』でのライブです。
ライブと言っても観客は15人くらい。
まあ普通の家のリビングを改造したような店なのですから、よく入った方です。
演奏者は告井延隆さん。
かつて『センチメンタルシティロマンス』というグループでメジャーデビューしていた方。
ひとつボタンを掛け違えていたら、山下達郎さんの代わりにナイアガラトライアングルに入っていたそうな。
なにしろ輝かしい歴史を持っている方なのです。
歌も少し歌ってくれますが、基本的にはビートルズの曲をギター1本で弾いてくれるというライブです。
しかし、このテクニックが凄まじいのです。
ただビートルズのギターパートを弾くということではなく、ボーカルのメロディもベースもマジックのようにカバーしているのです。
つまりビートルズの曲をギター1本で再現しているのです。
神技です。
氏の凄さは、ギターを弾けるひとの方がよく理解出来るはずです。
それが証拠に、この日、ライブに来ていた私のラグビー仲間であるクマの友人は、素人のレベルでは相当に巧みにギターを弾くのですが、告井さんの演奏を見ている目は輝き、頬は常に緩んでいました。
近年、これ以上幸せそうな顔をしているひとを見たことはありません。
こっちまで幸せになるほどです。
2時間ビートルズを弾きまくり、ライブは感動のうちに終了。
反省会は、河岸を大衆鉄板ヒナタに移して挙行。
4人が4人とも、彼の笑顔が印象的だったと話しています。
Mさんに至っては、演奏者よりも彼の顔ばかり見ていたと。
幸せなライブでした。