好々爺への道 | 道楽者は行く!

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ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

このところ会社で欠員が出たために週末も仕事をせねばならず、その代わりになんとなく金曜日を休みにしていました。

その日は、妻もパートが休み。

ならば、初節句を迎える孫のTちゃんの五月人形でも見に行こうかということに。

 

朝、娘とTちゃんを拾ってそのまま浅草橋へ。

テレビコマーシャルでお馴染みの、

人形の久月~♪

の駐車場にクルマを停めて店内に入ってビックリ!

大きいものから小さいもの。

高いものから安いものまで、いったい何種類あるの?

このなかからひとつを選ぶなんて可能なんだろうかというほど、いろいろな種類のものが1階から3階までいやになるほど並んでいます。

 



私としては鎧兜が揃ったものがいいなあと思っていましたが、娘としてはなるべく小さくてテレビ台に乗るようなものがいいと思っている様子。

まあ、ここは口を挟むような場面でもないので、ただただ店内をうろついたり、ぐずるTちゃんを抱いて外に散歩に出たりするのが私の仕事と心得ます。

 

近所にある他の店も覗いたり、そしてそれを参考にしながら久月に戻ったりして、結局、娘はあまり大きくもない兜だけのものを選びました。

 

なにしろTちゃんが健やかに育ってくれれば、それでいいのです。

 

「お昼はなにを食べようか?

Tちゃんがいるから、ちょっと広めで落ち着いて食べられるところがあったらいいよねえ」

などと言いながらクルマを浅草方面に走らせます。

 

あっ、そうだ!

随分前に家族で行った、ロックスの辺りのひつまぶしのお店なんかいいんじゃない?

コロナで飲食店はどこも打撃を受けたはずだけれど、あの店は、まだちゃんとあるかなあ・・・

 

ありました。

『浅草うな鐵 国際通り店』が。

 

ここ最高でした。

先ずは、とても空いていたということ。

2階の一番奥の長椅子タイプの席に通してもらったことで、Tちゃんも座りやすく、しかも少々騒いでもそう迷惑がかかりそうもないポジションだったことも幸運でした。

 

たのんだのはひつまぶしの3人桶。

つまりは一緒盛りってことですね。

これ、中々の迫力でした。

 



そして、Tちゃんは白いご飯をひとつもらって離乳食と一緒に食べていましたが、1杯全部平らげてしまう食欲には驚かされました。

わしわし喰う奴はいい。

生きるチカラを感じます。

 

帰路、車窓からもう終盤を迎えた桜の花を愛でながら帰ります。

 

実にいい休日でした。

そして、いい買い物が出来たのではないかと思っていました。

 

夜、娘からLINEが届きました。

 

「今日はTのために素敵な兜を買ってくださり、ありがとうございました。」

 

「優しいじじばばに囲まれてTは幸せ者だー」

 

このLINE、なんだかとっても嬉しかったなあ・・・


親しき中に礼儀あり。


娘は、社会でさまざまな経験をし、妻となり母となって、この春からは、子供を保育園に預けて職場に復帰するようです。


親バカながら、立派なひとになったものだと思います。


国は、払う年金がないもんだから、いつまでも働けといいます。

でも、無理しなくとも、こんないい日を過ごす時間をそろそろ与えてもらってもいいような気になります。


竹内まりやの『人生の扉』の一節が頭の片隅に流れています。


満開の桜や、色づく山の紅葉を、この先いったい何度見ることになるだろう ♪