「チケット代半分でいいですから相撲行きませんか?」
ラグビー仲間のKさんからのお誘いです。
相撲?
相撲って、あのプロの相撲?
聞けば、Kさんが持っているのは、なんと千秋楽のチケットだと言うではありませんか!
最近は、あまり相撲を積極的に見てはいませんが、
私だって、全く見てこなかったわけではありません。
若貴時代もそうですが、その兄弟のお父さんの先代貴乃花は好きでしたし、その頃に強すぎて、あまり好かれていなかった北の湖も寧ろ愛らしくて好きでした。
そうそう、千代の富士だって美しかったですしね。
それくらいのミーハーな感じくらいでは見ていることもあったんです。
でも最近は、モンゴル勢が強すぎて興味を失っていたんです。
でも半額で、しかも優勝のかかった千秋楽の相撲が観られるとなれば、道楽者的には行かないというチョイスはありません。
日曜日、早朝から昼過ぎくらいまで仕事をして、それから両国へ。
入場出来たのは、午後2時くらい。
幕下の終盤くらいでした。
私が入った瞬間に始まった取り組みは、獅司と長内の対戦。
東方 獅司(しし) ウクライナ・ザポリジャ出身 入間川部屋
と紹介された瞬間に場内は温かい拍手が。
こに、ああ、やっぱりここに来てよかったなあと実感していました。
その数日前に聴いた、佐渡裕さん指揮、新日フィル演奏のチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレが頭の中で鳴っていました。
やがて十両の取り組みとなりましたが、正確には十枚目と表記するんですね。
Kさんが取ってくれたのは、2階の前から2列目。
椅子席です。
チケットには東と書いてありましたが、向こう正面との間の斜め位置。
ここ中々見やすい席でした。
十枚目の取り組み後に、序の口と十両の優勝決定戦がありました。
普通の人間にしか見えない細い序の口の相撲も面白かったですねえ。
こんなことがあるのも千秋楽だからこそ。
そして幕の内力士そして横綱土俵入り。
うん、いいもんです。
それぞれの取り組みも興味深いものでしたが、大相撲観戦が初めての私としては、いろいろなことに目が行きます。
テレビならいろいろ盛り上げてくれるのでしょうが、Liveだとやはり淡々と取り組みが進んでしまいます。
そしてビデオもありません。
だからちゃんと観ていないとと私は思っていますが、外の通路にはウロウロしている人が沢山います。
興味のない取り組みはどうでもいい感じなんですかねえ。
あとは、呼び出しさんは、ただ呼び出しているだけではなく、いろいろ忙しいんだなあということが分かりました。
呼び出して、土俵を掃いて、力水や塩の管理、そして懸賞幕を持って歩いたり。
あれは大変そうだなあ。
さて、相撲です。
幕の内の優勝争いは、3敗で並ぶ平幕・隆の勝と横綱・照ノ富士に絞られていました。
両者に勝ってもらって優勝決定戦となることを期待しましたが、そこまではうまく行きませんでした。
照ノ富士に優勝賜杯が授与された辺りで、多くの観客は帰り始めました。
いやあ、Kさんのおかげで、得難い経験をさせていただきました。
でも私は国技館に初めて来た訳でもないのです。
初めて来たのは、この日、審判部長をやっていた元武双山がアマチュア横綱になった大会を観にきた時でした。
ご縁を感じます。
あの時は、ラグビー仲間のSの親戚の子があの選手権に出ていたから付き合いで来たんだったよなあ。
確か…
そして、2度目は高専ロボコンの全国大会。
サッカー観戦仲間のNさんの出身校である北九州高専を応援しました。
そして、数年前には、一万人の第九仲間が何人か歌うからと言って、国技館でやった5000人の第九を聴きに来たのでした。
枡席に座っているところから立って歌い出すのは大変だろうなあ。
そんな種々の経験を経て、やっと本当の大相撲に来れたということです。
おかげさまで楽しい経験が出来ました。
やはり、知らないなにかに一歩踏み出すのは大切ですね。
だとしたら、次は何を見てみようかなあ。
カバディとかセパタクローとかかな?
うそ。(笑)