飲んで帰って、そのままソファで爆睡。
目覚めてみると、隣の部屋で寝ている妻からLINEが入っていました。
「ぎっくり腰が相当ひどいです。
申し訳ありませんが、明日の朝は朝食を用意できません。
適当に食べて出社してください。」
確かに、昨日、出かける時から腰を痛そうにしていたんでした。
そもそも、LINEの文章がまともすぎます。
これは重症かもしれません。
さっき、
「大丈夫か?
鍼でも行くか?」
とLINEしてみたところ、
「お願いします」と。
先生に電話をして、無理言って予約を入れてもらったところ、その電話の様子を聞いていた会社の人から、
「奥さんに優しいですね」と。
そこで、私は落語『厩火事』の話をし出しました。
優しいですねと言ってくれた人は、なんの話だか分からないような顔をして、私が厩火事を要約するのを聴いています。
旦那さんの大切にしていた焼き物を持って、階段から落ちて、それを割ってしまった奥さん。
旦那は、焼き物よりも奥さんのカラダを心配します。
よかった、この人は私のことを大切に思ってくれているんだ。
と奥さんは喜びます。
そこで旦那は、
「おまえに怪我されたら、俺が遊んでいて酒が飲めなくなる」と。
お後がよろしいようで。