最近、インプットを怠っていたなぁと反省・・・。

 

もちろん、OA中のドラマは全部チェックしているし、youtubeや、アニメも数作品チェックしているのですが、映画をしっかり観るのは、久しぶりです。

 

いかんいかん。

 

で、「ファーザー」。

 

前評判も聞いていて、ずっと観たいなぁと思っていたんですが、この作品はきっと観るときのこちらのコンディションも重要だなと思って、なかなか観れずにおりました。

 

で、コンディションが整ったのかというとそういう訳でもなく、いい加減観ろよ俺!と思ってみた次第でございます。

 

そしてやっぱり、ものすごいダメージを受けました。

 

苦しくて仕方がない。


観た日は、眠れませんでした。

 

自分が、いつか突き付けられるのに、考えないようにしていることをみるわけですから。

 

そして少しの対策は出来たとしても、きっと解消することはできないでしょう。

 

分かりません。

 

もしかしたら、この10年で急激に医学の進歩がなされ、存在しないものになるのかもしれない。

 

だけど、それは僕にはどうすることもできない。

 

自分の制御できる範疇じゃないだけに、もどかしくも感じることができないレベルの話です。

 

通らずに済ませることができない道。

 

祖母のことを思い出したりもします。

 

両親のことを思ったりもします。

 

そして、自分にも身につまされる。

 

ただ、いつも思うのは、「準備」だけはしておかなければということ。

 

心の準備。

 

お金のことや知識の準備。

 

心の準備は絶対に整わないだろう。

 

この映画を観て、どうすればいいんだろう。

 

さらに恐怖は増すばかりです。

 

だって、解決策が語られていないのだから。

 

「こういう時は、こうしましょう」という映画ではないし、恐らく答えはない。

 

ケースバイケースではないし、きっと「最善」が存在しないだろうことを、アンソニーが教えてくれます。

 

彼の視点で観ると、まったく訳がわからない。

 

誰も自分の話を聞いてくれないし、自分がどこにいるかも、相手が誰なのかもわからないんです。

 

これがどこまでリアルなのかは分かりませんが、この視点でこのテーマを描いたことは、本当に凄いことだと思います。

 

素晴らしい作品には、必ず「痛み」や「苦しみ」の追体験があると言われています。

 

そして、それは最近あまり描かれない傾向にあると。

 

作り手側として思うのは、やはりしっかりと描かなければいけないという責任を感じます。

 

だけど、観る側に回った時、「果たしてそれを観たいのか?」とも考えます。

 

ただ、心を大きく揺さぶる作品は、人の人生を大きく変える。

 

本人はどう思うかは分かりませんが、大きく前進させるものだと思っています。

 

例え、救いのない悲しい作品であっても、それを観ることによって、人間の精神は必ず向上すると信じています。

 

やっぱり、エンターテインメントは素晴らしい。

 

今日もがむばろう。

 

完了