はーい! 科学オタクのナオでーす。
宇宙関係のトピックはちょっとお休みしますと宣言したのはつい先日でしたね。
その舌の根も乾かぬうちに・・・
でも、とても面白いニュースが出てきたので、前言撤回でーす。
下の短い動画をご覧ください。
動画時間: 31秒
オーマイゴッド粒子
1991年10月15日夕方、ユタ州のダグウェイ性能試験場で超高エネルギー宇宙線が検出されました。これが観測史上最高エネルギーの粒子”オーマイゴッド粒子”です。
この粒子のエネルギーは、約320エクサ電子ボルトと推定されました。
この粒子は、光速に非常に近い速度で運動しており、陽子であるとすれば、その速度は、光速の約0.9999999999
999999999999951倍に相当するそうです。
この粒子のエネルギーは、地球上の加速器で作り出させる最も高エネルギーの陽子の約4,000万倍だったそうです。
アマテラス粒子
2023年5月、観測史上2番目の高エネルギー粒子”アマテラス粒子”が検出されました。
アマテラス粒子が地表に降り注ぐ様子のイメージ図
沖縄タイムスHPよりお借りしました。
アマテラス粒子が観測されたのは、現地時間の2021年5月27日4時35分56秒でした。
テレスコープアレイ実験で使用されている検出器はそれぞれ1.2km以上離して設置されていますが、合計23台の検出器がマイクロ秒の時間差を持ってほぼ同時に連続的にアマテラス粒子を検出しています。
2023年5月27日にテレスコープアレイ実験で検出された極めて高いエネルギー宇宙線の信号
GIGAZINE HPよりお借りしました。
オーマイゴッド粒子のエネルギーは、推定320エクサ電子ボルト(3.20×10の20乗eV)でした。
一方、アマテラス粒子は、244エクサ電子ボルト(2.44×10の20乗eV)でした。これは、雷に換算すれば 2.4兆回分、粒子1グラムで地球を破壊できるほどの強さだそうです。
日本神話の天照大神に因んで”アマテラス粒子”と命名されました。
聖書と歴史の学習館HPよりお借りしました。
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激烈な天体現象の名残
米航空宇宙局(NASA)によると、宇宙線は太陽系外の銀河系内や、銀河系外の宇宙を起源とする荷電粒子で、ほぼ光速に近い速度で移動します。
それは激烈な天体現象の名残で、絶え間なく地球に到来しています。しかし、オーマイゴッド粒子とアマテラス粒子は、そのエネルギーが桁外れに高く、極めて珍しいのです。
宇宙線の正体
宇宙から降り注ぐ桁違いにエネルギーの高い宇宙線の正体は、鉄など重い原子核かもしれない――。
謎に包まれている最高エネルギー宇宙線の正体に近づく論文を日米などの研究グループが、米科学誌フィジカル・レビュー・レターズに発表しました。
電荷を持つ宇宙線は宇宙の磁場によって曲がりながら地球に届くので、飛来方向に発生源があるとは限りません。
発生源を近くの銀河のどこかと仮定し、磁場による曲がり方などを推定したところ、観測した19個の宇宙線はグニャグニャと大きく曲がりながら地球に飛来していることがわかりました。
大きく曲がるのは電荷が大きいことを意味します。
水素や酸素など様々な原子核でシミュレーションした結果、19個の宇宙線の正体は、鉄などの重い原子核である可能性が高いと研究グループはみているようです。
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アマテラス粒子
私は、このネーミングに惹きつけられてしまいました。
ネーミングって大事ですね。
でも、宇宙線て怖いですね。
宇宙空間では、こんな危険な宇宙線が飛び交っているんですね。
地表の私たちは、地球の磁場や大気の層が守ってくれていますからね。
有難いですね。
はい! 今回はここまでです。