豚を飼いたいと真剣に思うようになったのは、チェルノブイリの原発の事故の後、
改めて原発に関する本をいろいろ読んだことから始まります。

その中で、『いのちに触れる』鳥山敏子さん著
を読んだときにいつか自分で豚を飼って、
それを食べるという生活をしようと思いました。

鳥山さんは小学校の先生で、
子供たちにいのちの大切さを学ぶ機会を与えるために、
授業で鶏を絞めて食べたり、屠殺に連れて行かれる直前の豚を見せて、
その肉を調理して食べると言うことを行ったそうです。

また、原発労働者の実態を、労働者だった人に語ってもらったりしています。
 
電力会社の社員は、一番安全な場所で、線量計を持って働き、
下請けの下請けの・・・日雇いの人たちは、
安い労賃で、一番放射線を浴び、吸い込む場所で無防備に働く、
それが原発の実態でした。

豚を飼って食べると言うことは、食べ物のありがたみを実感できると言うことと、
すべての食べ物は、いのちが在ってそれを受け継ぐんだと言うことを
実感できると思います。

その後、トンガへ行って、犬と豚と鶏が各家で放し飼いされているのを見て、
豚を飼おうと決めました。

そんな折、動物王国で、CMに使った豚三頭のうち二頭をあげるという話が来て、
頂きました。

痩せていて身軽で、簡単に囲いを飛び出て、
道路や近所を賭間羽あり、家の中へ乱入して、
生ゴミをグチャグチャにしたりとか、大変でした。
 
いろいろ周りの方にご迷惑をおかけしました。
 
でもそれから、毎年飼い続けています。今は無くては成らない家族の一員です。