琉球競馬「ンマハラシー」
戦争を乗り越えた、ウチナーンチュの娯楽

沖縄県沖縄市にある動物園の広場では、ウチナーンチュが夢中になる競馬「ンマハラシー」が行われています。普通の競馬とは違い、走る姿勢や優雅さで勝敗が決まります。起源は300年前、琉球貴族の遊びでした。次第に庶民の娯楽として広まり、沖縄中に150以上もの会場がありましたが、太平洋戦争の最中、アメリカ軍の上陸に備え日本軍が馬を徴用。ンマハラシーは1943年を最後に途絶えてしまいました。2013年、有志たちの手により70年ぶりに復活したンマハラシーは、若い世代にも広がりを見せています。琉球大学馬術部では学生たちが地元の人から馬を借りて練習に励んでいます。戦争を乗り越え未来へと受け継がれる、ンマハラシーです。
(この動画は、2019年に放送したものです。)