こんにちは。仕事を再開してから約8ヶ月が経ちました。前職の営業でマネージャー職というのとはまた職責も違い、不満も多いですが、新たに知ったこともたくさんあります。また、MBAというものが実際の現場でどういきているかなど、このブログの読者の人にも多少興味があるかもしれない話題を提供できればと思いますのでこれからもよろしくお願いします。

さて、タイトルどおり自社もしくは自社のサービスをメディアに出すことについて話したいと思います。ちょっとだけ回りくどく話しますが、ご勘弁ください。

私は現在営業、企画、広報、業務管理、海外との業務全般という形で、実際には4つの事業に関わっております。会社自体は一応医療系のバイオベンチャーなんですが、これはハイリスクハイリターンビジネスで、本気で伸ばそうと思うと結構お金がかかります。その為、違うビジネスでちょこちょこお金を稼いでそちらの事業の運営にまわしたりしています。そういった事業をやるにも、我々の会社は基本的にお金をかけずにリターンを得ようとする考え方なので、スピード感はありません。しかしまあ今はスピードを出したくてもなかなか市場がそれを許さない部分もあたりするので、一つ一つじっくり取り組んで、アウトプットのクオリティを高めたりするには良かったりもするんですが。。。

さて、本題になるメディアに出るという話ですが、現在私が販売促進としてやっていることはほとんどが反響営業形式の施策ばかりです。ネット販売のコンサルをしていたとはいえ、今まで散々テレアポとかのプッシュ営業がメインでBtoBビジネスをしていたので、全てが新しい感じがします。その施策の一つに業界紙、新聞等への寄稿という業務があります。広告出稿ではなく、論文みたいなものや新聞記事を書いてそれを載せてもらうということです。その為、費用は我々がそれを執筆する人件費のみです。実際新聞であれば10000字から2000字の間程度で、雑誌系の場合は4000字プラス写真数枚という感じなので、2人でやるとだいたい半日あれば、チェック等も含めそれなりの物が出来上がります。

自分のビジネスがテレビや雑誌に載るとやはりそれなりに大きな反応がありますが、ほとんどの人がそれを実際に行っていないと思います。私も色々な営業とか経営の本でこうすればメディアにインタビューを受けられるみたいなことは読んできましたが、実際やってみるとなんとも簡単なことでした。何しろ、雑誌や新聞という物は、皆さんがご存知の通り超下火の業界です。その為、一般の企業と一緒で当然コストカットが行われたりしています。つまり、彼等の商材である媒体を制作する為のコストは、クオリティが担保されれば低ければ低いほど良いわけです。そうなってくると、自分たちが情報収集して取材してというプロセスを踏むよりも、外部から勝手に連載企画を持ちかけて、掲載記事も後は校正と表現のチェックのみ、みたいなのが勝手に送られてくる方が楽です。もっと言うと、普通の雑誌や新聞は、常に新鮮で興味深い情報を欲しがっています。むしろネタが無くて困っている媒体も少なくありません。その為、自分の載せていきたい媒体の出版者とか編集者あてに、普通に電話して、こういう話があるんだが興味ないか?とか電話して、向こうが話を聞きたいということであれば、普通に読んでこちらの企画を相手に話せば結構スムーズに話は運びます。

メディア系の企業と仲良くしていれば、結構新鮮な情報も入ってきますし、そのうちに向こうの方から提案がきたりもします。もちろんこういった仕事をする為にはそれなりに文章力があるスタッフが必要だったり、それなりのネタが必要だったりしますが、それも実は別に極端に真新しいことでなくてもOKなのです。インターネットのアクセスログを解析していたら、こんな法則を発見した、とかでも良いですし、顧客企業とのタイアップで進めてもOKです。むしろ顧客と進めると顧客の販売促進にもなるので非常に喜ばれます。

FacebookやTwitterのように、世の中は確実に第3者からの評価というものが重要な意思決定のファクターになってきています。日本はその部分はアメリカに比べるとまだまだと言ってよいでしょう。これは良くも悪くも、アメリカのように多民族で、いつ何時詐欺にあって、相手にドロンされるかわからないというような環境に日本はないので、自分の判断力を頼りに物事を決定することに慣れている、また、それを美徳とするという文化からも来ているのでしょう。

アメリカでMBAをしていた為、そういった事にも気づけるようになりましたし、グループワークスキルも非常に上がって、組織の中でリーダーシップをとって作業を進めるということもスムーズに行う事ができます。やはり無駄ではなかったのかなと思います。今後もまた、皆さんのお役に立てるような情報を提供できればと思いますのでよろしくお願いします。