こんにちは。昨日は大阪で昔の友達6人くらいと会って、積もる話をしてきました。結構急な話だったのに集まってくれたみんなありがとう。


さて、以前紹介したように私は今週の金曜日から医療系のバイオベンチャーで働き出します。


夢は世界に日本の優れた医療技術を売りにいくことと、前職で成しえなかった億稼ぐことです。


自分で起業して成功する、外資系の投資銀行化なんかでマネージメントポジションになる、以外で億単位のお金を実力で稼ぐためには上場前のベンチャー企業に就職して、その上場時にストックオプション等でキャピタルゲインを得るくらいしか表の道ではありません。


さて、今回はそれについて具体的に話して行きたいと思いますが、ストックオプションについてや、それに関する発行の手続きやルールはいっぱい本が出ていたりするのでそれらを参考にしてください。本当に興味がある人は、磯崎哲也さんが出している起業のファイナンスとか読むと良いかもしれません。


では本題に入ります。まずストックオプションで億ということは、下記が成立している状態になります。


(ストックオプション行使時の株価-ストックオプション受け取り時の行使価格)×0.9(所得税)=X億円


ストックオプションは前職の私の例で言えば、2年間行使できない条件が設定されていました。また、企業によっては2年後にも、全て行使することはできないように条件設定されている場合があります。上場して幹部がすぐにオプション行使して辞められたら困るからですね。


次に発行のタイミングについてですが、そもそもストックオプションをいつ発行しましょうか?


当たり前ですが、上場する見込みが無いとか、しばらくしないとかだった場合、もらう意味も無ければ発行する意味もありませんので、前提条件として2-3年程度のスパンで上場する見込みがあるということになります。


次に発行時の行使価格についてですが、上場前の企業と上場後の企業のファイナンシャルステイトメントを評価した場合、MBAでは一般的に30-50%程度の企業価値に算定されます。これは会社としての熟練度やリスクを含んでいるからです。つまり上場企業のその業種の平均PERが10倍で純利益10億円の会社時価総額100億円として取引されているとすると、同業に近い未上場の企業の評価額は大体30億から50億になるということです。


つまり、企業価値が低い上場前の段階でストックオプションを発行した方が、貰う側のインセンティブは大きくなります。もっと突き詰めて言うと、上場前で、利益があんまり出ていない会社で、且つVCなどの第三者が事業をファイナンスしていないような会社(VC等が入っている時点で企業価値を既にちょっと高く評価されている可能性が高いため)のストックオプションが最もリターンが大きくなる可能性が高いわけです。


さて、では自分が大体一株当たり行使価格1株1万円のストックオプションを1000株分持っていて、それが2年間でどういう事になると億の価値がつくか計算してみましょう。


(X-1000万)×0.9=1億


X=約1億2千万


つまり貰った時点から約12倍程度に企業の株式時価総額が上がると1000万円が億に化けます。


会社にもよりますが、部長クラスもしくは運がよければ課長クラスについている人であれば、それくらいのストックオプションは実績次第で一発のボーナスで普通にもらえます。前職時私は入社3年目の課長でしたが、ストックオプション付きボーナスを2回貰っており、合計で約2000万円分くらい持っていました。(行使する前に紙切れになってしまいましたが笑)


ではその12倍というのがどういうことか考えて見ましょう。


上場した時点で普通は企業価値が2倍くらいになりそうなのは、想像していただけたかと思います。実際には50倍くらいになったりする場合もありますが、そういうことは10年に一度くらいですので無視して考えましょう。


では企業価値についてですが、上場を目指している会社として大体2億円くらいは純利益で欲しいところです。


それをアバウトに言えば6倍くらい、つまり12億円にできたら業界平均PERを代入して(今回は仮に15倍にします)180億円程度の企業価値の会社になります。


純利益の話に話を戻しますが、純利益と言うのは経常利益から税金を引いたものになりますので、経常利益はそれに30%程度乗っけたものになります。つまり2億の時点では大体3億円、普通の成長事業を運営している会社であれば、経常利益/売上で15-30%前後あるでしょうから売上は、まー20億円程度でしょう。月割りすると1億8000万円くらい月に売ってることになります。また、2年後に利益で12億円なので、これもアバウトに計算すると120億円くらいの売上がたっている企業に成長していればOKということです。月の売上で大体10億くらいの組織ですね。


さて、これはあくまで一般論です。業種業態、将来の成長性や強力な知的財産権の有無などによって企業価値は大きく変わってきます。ので、計算はこの辺で終わりにします。それでは次にどうやってそういう企業を見つけたらいいのか?ということと、そういう企業に入るためにはどういうこと・どういう人材である必要がある、のか考えてみたいと思います。


と話が盛り上がってきたところでなんですが、外出しなければいけなくなってしまったので、続きはまた近々書きます。


お楽しみに。