こんにちは。今週末は天気も良く、気分も乗っているのでしばらくしていなかった買い物でもしようかと思っています。新生活に向けてスーツなどを見に行こうと思っていますが、これから夏なのにこんな暑苦しい装いで毎日出かけないといけなくなると思うと若干気が重くなったりもします。


さて、コミュニケーションについてなんですが、私は営業をやっていた時代にたくさんの出来る営業マンの営業を見てきました。そこで私がはじめに思ったのは、


「あーこの人たち天才。俺勝てない。」


です。センスという物はやはりあって、コミュニケーションのうまい人はもともと人を惹きつける何かを持ってます。


しかしだからといって素人がそういう人たちと張り合えないかというと答えはNOです。コミュニケーションはセンスが20%で技術が80%だと思います。もっと言えば、"何を言うか"よりも"どう言うか"の方が大切だったりします。


ですので、今日は面接、営業、その他色々なビジネス局面で役立つ、コミュニケーションを円滑にする、且つこの人賢い、と思われるコミュニケーションの具体的な方法を書きます。(ひょっとしたら前にも書いたかもしれませんが、リクエストされたのでもう一度書きます)


まず相手の質問への答え方です。


「結論から言いますと」とか、「端的に言いますと」、と回答の前につけてください。これはただ単に物事を結論から言えば良いといったものではありません。むしろ、結論からものを言わなくても、「結論から言いますと」、と言うと相手は、「あーこの人会話の仕方分かってる」と思います。そういうもんです。これを付けないとあなたが結論からしゃべっても、相手は結論からしゃべっていることに気付きません。


豆知識ですが、英語でもit dependsを避けて、if "condition" is yes (or No), という風に答えた方が評価されがちです。


次に数字を使って何かを説明するときのコツです。


例えば、アルゼンチンのGDPは35兆円程度です、と言われてもピンときません。ので、オーディエンスにとって親近感のありそうな数字と比較します。例えば、「それは大体神奈川県と同じくらいの規模です」、と言います。そうすると相手は理解します。


商品の値段を言う時も同様です。月に5万円ですと言われても相手がそれを高いと思うか安いと思うかは人によってしまいます。ので、月に5万円と言うのが他の経費と比較してどうか、というのを比較するわけです。ここでは他社比較だけだと、必ずしもいいイメージを得られないため、違う商品と比較することを推奨しています。もちろん他社と比較することも重要なんですが、そもそも他社となんらかの形で差別化しているサービスを販売しているのに、他社に比べて高いか安いかは実は完全に同じ便益を提供する物意外はあまり説得力がありません。他社に比べて安いなら、安いなりの理由があるんだな(劣等サービスである等)と思われておしまいです。


このように、相手が理解しやすいように説明した場合のメリットで最も代表的なものは、その人が他の人に聞いたことを説明したくなることです。これもそういうもんです。新たに得た知識を人に伝えたくなるという心理が働きますので口コミがうまくいきます。


コミュニケーション力はよく経験からくる暗黙知と考えられることが多いです。もちろん経験により、こういったものを癖にしていくことは重要ですが、それ以前に正しい教育がされなければ効率良くスキルを伸ばしていくことはできません。私の中ではまったくもって暗黙知ではなく、簡単に伝承が可能な技術だと思っています。


さて、あまり長くなると読む気が無くなると思うのでこの辺で終わります。まーこんな感じで会話を組み立てていくと、相手からこの人の話は分かりやすいと思われて、オーディエンスを惹き付けていくことができます。営業の世界では引き営業という言葉がありますが、これは同時に惹く営業でもあります。是非みなさんもこういった技術を習得して円滑なコミュニケーションを楽しんでください。