●NHK「光る君へ」

初回のラストが衝撃的だった。第2,3話は登場人物の紹介もあってマイルドな展開。平安時代に疎いので前作「どうする」みたく突っ込みどころを探す事はできない。ただ、藤原なにがし氏が多すぎて人間模様を把握するのが大変そう。

 

NHKのインタビューを聞いていて大石静―吉高由里子―柄本佑ラインで日テレがドラマ「知らなくていいコト」を製作していたのを知る。2020年の水10枠だったとのことで見てみたい。吉高由里子は自然体でいいし、柄本佑は同ドラマで大石静がチェック済なんだろう。

 

それはさておき、大石静と段田安則なので今年の大河ドラマを見よう。この2人ってTBSの「長男の嫁」、「私の運命」、「オトナの男」、NHK朝ドラ「ふたりっ子」、「オードリー」とずっとタッグを組んでいる。「ふたりっ子」は異色の朝ドラで良かった。佐々木蔵之介もNHK「オードリー」の映画俳優役で全国区になっており、2021年のTV10「和田家の男たち」では段田安則と佐々木蔵之介が親子役だったのが面白かった。

 

大石静クラスだとキャスティングについて脚本家の意見がそれなりに通るんだろう。プロデューサーや演出家よりも脚本家が俳優を指名して通るのはかなり珍しい。素人目に分かるのは大石静と山田太一くらいだ。

 

●NHK「作りたい女食べたい女2」

まったりワンパターンだけど15分枠とコンパクトだったのでまとめて見ている。感想は書かなかった。見た後にネットでこれがLGBTドラマだと知ったけど、そうした雰囲気は感じられなかった。パート2は1/29スタート。

 

●NHK「正直不動産2」

NHKらしくないデフォルメされたドラマ。

 

●TBS「さよならマエストロ」

芦田愛菜とオジサンの構図はフジ「マルモのおきて」とその二番煎じドラマがあった。あれ以来か。昨年、門脇麦が他局で主演していたのもそうだけど音楽モノはピンと来ない。

 

個々の役者では、NHK「どうする家康」で亀姫を熱演していた當真あみがいい感じ。市役所のメガネかけた地味な人が誰か分からなかったけど、玉山鉄二はイカツイ雰囲気をうまく消している。

 

●TBS「不適切にもほどがある!」

TBS「タイガー&ドラゴン」ばりの弾ける阿部サダヲに期待していたら、それ以上に崩れた初回でいい感じ。

 

コンプライアンス、ESG、SDGs、禁煙、パワハラ、セクハラ、○○ハラ、LGBT、メールの洪水、LINEチェック、ISO、SLA、監視カメラと、ここ20年くらいでややこしいものがウヨウヨ出てきた。吸わない私にとって禁煙だけは嬉しい変化で、勤務先で分煙が徹底してきたのは1999年頃だった。○○ハラが良くないのは分かる。でも他の標語は発言の寛容性やヒトや企業の活動性を奪うタチのものが殆どだ。

 

そんな平成と令和で鬱屈した穏健なのが当たり前の世の中に喝を入れてくれるドラマだと期待したい。

 

●日テレ「となりのナースエイド」

ナースエイドって何者なんだか? 私が知っている職種だと看護助手だろうか。看護助手は1つの病棟に1人くらい配置されていたけど、看護師さんほど患者との関わりを持てなかったと思う。最近の病院って外来でも医療事務スタッフを大量に雇っている(派遣かも)けど、患者を観察できる、看護記録をしっかり残せるのは看護師だけ。その前提が崩れると途端にリアリティがなくなる。

 

外科医とのラブコメならともかく、分不相応に医療場面で活躍させていいのか? フジ「ラジエーションハウス」のように実は元医師だったって設定は勘弁して欲しい。フジ「アンサング」並みに現実無視した暴走ドラマを作る気なのか心配になる。


2話まで見て総じてpositiveだった。やっぱり元医師だったのは構わないけど、第3話で姉の事件を絡めてきたは折角の医療ドラマなのにもったいないな。

 

●フジ「君が心をくれたから」

ドラマとしては脱落。永野芽衣のNHK「半分、青い」が良かったのは北川脚本と佐藤健の抑えた演技のお陰。彼女は日テレ「ハコヅメ」よろしくコメディ向き。

 

長崎の眼鏡橋は懐かしい。あの付近からカヤック漕いで外海の出口辺りまでガイドさんと一緒にパドリングした事がある。確か中学校で習う出島がヤケに小さかった事、今ではその先まで埋め立てられている事を知った晩秋の長崎旅だった。

 

<2017年秋の長崎カヤック>

 

●フジ「春になったら」

日曜9時と同じく、これもオヤジと娘の組合せ。こっちは普通に楽しめそう。最近は月9より月10の方が安定している。