映画「レミセンティア」はカルト映画か? | 演技を楽しむ つれづれなるまま 平田 慎司のブログ

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劇団営業二課を主宰し、演出と脚本を担当。また、トレーナーとして、演技レッスンも行っています。マンツーマンを基本に、生徒は10歳から70代までいます。映画脚本も手がけています。

 

カルト映画(Cult Film, Cult Movie)は、公開後に熱心なファンを獲得して、長期にわたってさまざまな形で繰り返し鑑賞されるようになった映画のことです。

 

sf映画「レミニセンティア」は2016年11月12日に日本で公開されました。

監督は井上雅貴。

ロシアで撮影されたsf映画です。

上映時間は89分。

井上雅貴はロシアに渡り、「レミニセンティア」の監督、脚本、撮影、照明、録音、編集をすべて個人で行い、日本に帰ってきて配給宣伝を個人の力やり遂げました。

上映も公民館や自主制作映画のよくかかる単館の映画館ではなく、都内のシネマコンプレックスでの上映。

 

プロデューサーは井上雅貴のパートナーの井上イリーナが務め、娘の井上美麗奈が出演しています

 

 

では、sf映画「レミニセンティア」のあらすじです。

 

sf映画「レミニセンチティア」あらすじ

 

小説家ミハエル(アレクサンダー・ツィルコフ)は、"人の記憶を消せる能力を持つ。

ミハエルは愛娘ミラーニャ(井上美麗奈)と二人でロシアのある街の郊外で生活している。悩みを抱える人々が彼のところを訪れ、忌まわしい記憶を消去してもらっていた。

ミハエルは自分が消した他人の記憶を基に小説を執筆していたが、ある時自分の記憶が一部抜けていることがわかり、衝撃を受ける

苦悩するミハエルは教会で、見たものすべてを記憶する超記憶症候群の女性マリアに出会う。

彼女は忘れることが出来ない病気に苦しんでいた。

マリアはミハエルと同じく特殊な能力も持っていた。

その能力とは記憶を呼び起こす能力だった。ミハエルは彼女に取引を持ちかける。

「記憶を消すかわりに、娘との記憶を取り戻して欲しい。」

彼女の能力によりミハエルは記憶のはざまへと落ちて行き、そこで、衝撃の真実を知ることなる

 

 

Sf映画「レミニセンティア」のタイトルの意味

 

レミニセンティア 記憶の万華鏡

監督の井上雅貴はタイトルについてこう述べています。

 

レミニセンティアはラテン語で「おぼろげに思い出す記憶達」といった意味合いの言葉です。日本人があまり馴染みのない、不思議な感覚を味わうのに最適な言葉だと思いタイトルにしました。正確にはレミニセン“ツィア”で、ロシアでは日常的に「レミニセンツィアだね」といったように使います。日本的にいうなら「記憶違いだね」でしょうか”

 

 

 

sf映画「レミニセンティア」の監督井上雅貴とは?

 

1977年兵庫県生まれ。

日本工学院専門学校映画化卒。卒業後、MVビデオ、CM、TV番組などのディレクターをつとめ、2005年に有限会社INOUE VISUAL DESIGNを設立。

映画編集として石井岳龍監督の「DEAD END RUN」「鏡心」に参加。

メイキング監督として、「スカイハイ」「最終兵器彼女」「ラフ」「ディアフレンズ」「犯人につぐ」「腑抜けども、悲しみに愛を見せろ」「シャカリキ!」「しあわせのかおり」「きみの友だち」「毎日かあさん」「深夜食堂」など数々の映画作品に参加。
アレクサンドル・ソクーロフ監督のロシア映画『太陽』(2005年)にメイキング監督として参加。

3ヶ月の間、ロシアに滞在し、ロシアの映画製作を学び、sf映画「レミニセンティア」を完成させる。「レミニセンティア」が初長編映画監督作。

2019年3月22日には新作映画「ソローキンの見た桜」が公開予定。

 

今回は詳しいあらすじや結末はあえて伏せてあります。

こういう大手映画会社と異なる”冒険者的映画”を応援すべきだし、一人でも多く映画「レミニセンティア」見たい!と思っていただきたいので。

 

前半の構築されたアイディアと面白い世界観は一見の価値あり。

まあ、正直、後半の錯綜する矢継ぎ早なカットは見ている者の評価が分かれると筆者は思います。

物語の破綻は確信犯?

(カルト映画によくあります)

そして、カードを伏せたままの終わりもカルト映画のそれ。

 

何より、この映画「レミニセンティア」は一人の人間がロシアに渡って作り上げ、配給までしたというストーリーが素晴らしいと思いませんか?

 

カルト映画だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何回も見ちゃう映画は

 

Ameba映画部