公式戦。

最高気温は30度前後ながらも、湿気がうっとうしい中、11:40試合開始。


2回の守備。我がチームのキャプテンである捕手が、なんでもない投球を2球続けてパスボール。


リードしているので油断しているのでは?と思ったが、観戦していた両親から、「様子がおかしい。嘔吐しそうな感じ。」とのこと。


マスク越しで表情はわからないものの、母親は看護資格を持つ方なので間違いないと思い、審判に体調不良の旨告げ、とりあえずその選手をベンチに下げた。

熱中症のような様子で顔が紅潮している。つらそうだ。保護者にお願いして応急処置を行ってもらった。


その時私は、想定しない状況に冷静さを欠いており、反射的にその選手を交代した。


交代で出場した選手をはじめ、みんなが彼の思いを背負いながら頑張り、勝利をおさめることができたものの、とっさの事態に冷静に対応できなかったことは反省点。


幸いその選手は、涼しい場所で休養後保護者とともに帰宅し、もとの元気を取り戻したとのことで安心した。


試合後、先輩コーチらと話をした。

何よりもまず、選手が大事に至らなかったことが重要で、即時交代の判断は適切だったと考えるものの、彼はキャプテンで主力選手。

たとえば、少し休憩させたあと、本人と会話できる状況でなければ交代、会話でき本人の様子から判断し(医師がいるわけではないので判断は非常に難しいが)、無理ないと思われるようなら、例えば負担の少ない守備位置に変更して出場させる、といった対応もあったかも知れない。


梅雨入り独特の湿気と熱気の中、防具フル装備でしゃがんでサイン出して腰を浮かせて捕って立って投げて、常にダイヤモンドに気を配って、大声だして…と大人でもしんどいオペレーションを9歳のこどもがやっている、という事実を改めてしっかり認識し、特にこの時期、試合中も頻度を上げて選手の様子に気を配り、異変やその兆候がないかしっかり観察するようにしたい。


そしてまずは、私が冷静になり、選手の健康が第一、その上で、さまざまな状況を想定した選手の起用パターンを考えていきたい。