医療従事者として、専門外とはいえ中途半端な情報を掲載するのはよくないと思い、以下の記事を追加掲載します。

いたずらに情報を流し、不安を助長するのはよくないことですもんね。
結論からいえば、日本で出荷されている製品は、今のところ問題ないようです。

以下、ボシュロムHPからの転載です。

米国におけるボシュロム社「レニュー モイスチャーロック」

(ReNu with MoistureLoc) の出荷中止について (Q&A)

弊社の米国本社ボシュロム社は、米国における真菌性角膜炎の発生に関連して、米国疾病管理予防センター(The U.S. Center for Disease Control and Prevention: CDC)及び米国食品医薬品局(The U.S. Food and Drug Administration: FDA)の真菌性角膜炎の原因究明に協力する目的で、米国におけるレニュー モイスチャーロック(ReNu with MoistureLoc)製品の出荷を自主的に一時中止致しました。

CDCは米国における真菌性角膜炎109例を調査中であり、これまでに確認された30例のうち28例がコンタクトレンズ使用者であり、26例がReNu製品を使用していたと報告しました(うち5例は他のレンズケア製品を併用)。CDC及びFDAは、コンタクトレンズに関連する真菌性角膜炎の増加を調査しており、ボシュロム社はReNu製品の同感染症への関与を認めてはおりませんが、当局による原因究明に協力する為に、自主的にレニュー モイスチャーロック(ReNu with MoistureLoc)の販売を一時的に中止し、当局と協力して調査を行う事に同意致しました。

当該製品であるレニュー モイスチャーロック(ReNu with MoistureLoc)は、日本においては薬事法上の承認はなく販売されておりません。ボシュロム社と致しましては、日本において販売されておりますレニュー(ReNu)及びレニュー マルチプラス(ReNu MultiPlus)に関しましては、有効成分も異なる別の製品であり、問題ないものと判断しております。なお、本件に関しては4月11日に弊社より厚生労働省に状況を説明し、今後の調査結果を速やかに報告するよう要請されております。

また現段階では、日本において、米国の事例と関連すると考えられるようなフザリウム(Fusarium)等による真菌性角膜炎の発生は報告されておりません。

弊社と致しましては、継続して海外の状況を調査しつつ、コンタクトレンズを使用される方々の安全を第一に考えて対応致して参ります。また、新たな情報が入り次第、皆様に御報告させて頂きます。何卒御賢察を賜り、今後とも変わらぬ御支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2006年4月11日 ボシュロム・ジャパン株式会社

レニューに関するQ&A

Q1 米国でコンタクトレンズ使用者に感染症が増えているのですか?
 
A1 4月10日、米食品医薬品局(FDA)は、米国の医療関係者およびソフトコンタクトレンズの使用者に対し、フザリウム(土壌や植物などによく見られる真菌)による重篤な真菌性の角膜感染症が増加している事に関し、注意を喚起しています。

 
Q2 米国ではボシュロムのレニュー製品が出荷中止になったのですか?
 
A2 ソフトコンタクトレンズを使用していた上記角膜感染症患者の多くがレニュー モイスチャーロック(ReNu with MoistureLoc)を使用していたとする米疾病管理予防センター(CDC)の発表を受け、米国ボシュロム社は、当局の感染症の原因究明に協力するため、自主的に米国におけるレニュー モイスチャーロック(のみ)の出荷を一時的に中止しました。同製品は日本においては薬事法上未承認で販売されておりません。

 
Q3 レニューが感染症の原因なのですか?
 
A3 米国ボシュロム社は、これまでの数々の科学的分析・調査をふまえ、専門家の意見を総合して判断すると、レニュー モイスチャーロックが感染症の原因であるという科学的根拠は全くないと表明しています。

 
Q4 日本のレニュー/レニュー マルチプラスも出荷中止になるのですか?
 
A4 いいえ。米国で一時的に出荷停止したのは、レニュー モイスチャーロック(有効成分:アレキシジン)という、日本では承認および販売されていない別の製品です。日本で承認を受けて販売している「レニュー」および「レニュー マルチプラス」(いずれも有効成分:ポリヘキサニド)は、米国においても継続して販売しており問題ないと考えておりますので安心してお使いください。

 
Q5 日本では米国と同様の感染症が増えているのですか?
 
A5 現段階では、日本において米国の事例と関連すると考えられる真菌性角膜感染症の発生は報告されておりません。

 
Q6 FDAは感染症を防止するために、ソフトコンタクトレンズ使用者にどのような注意を促していますか?
 
A6 ソフトコンタクトレンズ使用者に対し、レンズを扱う前に手を石鹸でよく洗い乾かす事、医師の処方通りに使用する事、異常を感じたらレンズを外して医師に相談する事など、使用に関するいくつかの注意を喚起しています。

情報は正確にしないとね。