　　　　　　　　　　　（りょうがして　せいかをゆうゆう　おおいちょう）

　　　　　突き当たりが「角屋」　　　　　　

　　　角屋は寛永18年（1641年）の揚屋建築で重文です。

　　　久坂玄瑞・西郷隆盛・新撰組等が行き交った所です。

　　　　　　　島原住吉神社　　　　

　　　島原の東の大門に対して、西門があった所に神社があります。

　　かっての西門の姿（高麗門）が石碑に刻まれています　　

　　　　　拝殿に掲げる扁額「宇賀宮」　　　　

　　　明治以降、住吉神社を名乗れず稲荷社として存在していたので、

　　　宇賀乃御魂神の扁額があります。

　手水　　　　　　　　　　　　　

　　本殿　　　　　　　　　　　　　　　

　　扁額「住吉神社」「冷泉為紀」揮毫　　

　　　冷泉為紀（れいぜいためもと）は、平安神宮の初代大宮司です。　　　

　　　住吉神社は、元は島原の近くの中堂寺村の

　　　住吉屋太平宅に祀られていましたが、

　　　良縁のご利益ありとして参詣者で賑わい、

　　　現在地に遷座されました。

　　　以後、島原の鎮守神として、太夫や芸妓がお詣りします。

　　　住吉神は、和歌の神でもあるので、和歌の上達を願ったのでしょうね。

　　　島原の太夫は、皇族や公家のお相手もするので、

　　　文化的な教養が求められ、和歌や俳諧に長けていました。

　　　　　　　　　本殿の狛犬　　　　　　　

　　　摂社の幸（さいわい）天満宮の左右の随神が、立派な造りでした。

　　　この扁額も「満」の「両」が「雨」でしたよ。

　　　　　島原大銀杏弁財天社　　　

　　　大銀杏は、島原住吉神社の旧境内の御神木でしたが、

　　　明治維新で社格株がなかった住吉社が廃社になり、

　　　大銀杏だけが取り残されていました。

　　　明治36年に住吉社は再興されたのですが、

　　　境内は大銀杏の所まで拡大できませんでした。

　　　昭和5年に、根元に弁財天が祀られて今に至っています。

　　　島原ですので、芸事上達を願う弁天さんはあった方がイイですネ。

　　　歳白龍王・辨財天女・美須龍王　　

　　瑞垣が老朽化していて補強されています。

　　　　弁財天社　　　　　　

　　　住吉社には、埼玉県、弁財天社には栃木県の

　　　お酒が奉納されていました。

　　　京都では馴染みのないお酒ですが、

　　　西隣りには京都中央卸売市場がありますので、

　　　長距離のトラックの運転手さんの献酒でしょうか？

　　　樹齢300年、樹高20m、幹周り3.5mです。

　　　生い繁る葉の量が凄いので、秋にも見たいと思います。

島原住吉神社 仲夏